「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(198)
アメリカには、大学を中退した成功者が、つぎのようにたくさんいる。
・ビル・ゲイツ(マイクロソフトの創業者:ハーバード大学中退)
・マーク・ザッカーバーグ(フェイスブックの創業者、ハーバード大学中退)
・スティーブ・ジョブズ(アップルの創業者、リード大学中退)
・スティーブ・ウォズニアック(アップルの創業者、カリフォルニア大学中退)
・ラリー・エリソン(オラクルの創業者、シカゴ大学中退)
・アラシュ・フェルドーシ (Dropboxの創業者、マサチューセッツ工科大学中退)
こういう人たちは日本基準では「高卒」だ。多くがIT関連の人たちで、従来の価値観と異なる人生観で生きているのだろう。私は学歴無用論者ではない。ただ、学歴絶対主義者でもない。
「学歴も資格も成功を保証するものではない」
という当たり前のことを言いたいだけだ。
日本社会は、まだまだ学歴偏重で実力主義の社会とはなっていない。その責任の多くは「学校」にある。日本は“みんなが同じ”がベストと考える同調圧力が強い社会だから、みんな同じ方向を向くように強制される。一列に並ばされて、Aランク、Bランク、Cランクと序列をつける。
経済社会も硬直化していて、高齢者は一律「定年」で会社から追い出される。知力も体力も健康もバラバラなのに、何でみんな同じルールなの?若い人も高齢者も同じ8時間労働をさせようとするから、追い出すしかなくなる。若い人は8時間労働、高齢者は4時間労働でいいのに。
そういう柔軟性のない“みんな一緒”みたいな価値観は捨てる時が来ている。そうしないと、日本経済は沈没する。
欧米諸国の最低賃金を日本円換算で見ていきますと、
ドイツ 1522円、
イギリス 1586円、
オーストラリア 2004円、
ルクセンブルク 2280円、
日本、 961円
※日本は、ルクセンブルクの半分にも及びません。
中国や韓国にも追いつかれ、追い越されて落ちぶれてゆく。今すぐ「ブラック校則」は全廃、「ブラック部活」は自由化。制服やクラスは廃止。その程度の変革ができないようでは、日本の夜明けはやってこない。
校則に「事情がある場合を除きバイトは原則禁止」などと記された県立高校に通っていた県東部に住むアルバイトの女性(24)は「部活にさえ所属すれば、実質誰でもバイトが許可される『裏ルール』のようなものがあった」と明かした。一方、「近くの進学校は規制が厳しく『学校選び』の判断基準にもなっている」とし、「バイトは事情があって必要な子もいる」と、学校ごとに違いが生じる現状に疑問を投げかけた。
高木繁美
「高木教育センター」塾長。名古屋大学卒業後、アメリカユタ州のローガン中学校で教師をした後、帰国。英検1級、通訳ガイドの国家試験、国連英検A級、ビジネス英検A級などに合格。少林寺拳法二段。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露したことが自慢。「私の京大合格作戦」(エール出版)2020年度版から2022年度版に漫画化されて掲載。チャットワークを用いた質問無制限の通信添削を全国の難関校受験生対象に募集中。「高木教育センター」検索。