英検1級と京大英語、どっちが難しいの? | 「京大」を7回受け、英語8割の英検1級講師「京大セブン」が添削したら、10年連続「京大」合格(うち4名は医学部医学科)。

「京大」を7回受け、英語8割の英検1級講師「京大セブン」が添削したら、10年連続「京大」合格(うち4名は医学部医学科)。

 訪問していただき有り難う御座います。このブログでは、京都大学、大阪大学、名古屋大学、国立大学医学部に合格できる学力をつけるためのアイディアを真摯に書かせてもらっております。

英検1級と京大英語、どっちが難しいの?(1)

 

 私は名古屋大学の教育学部出身で、別に英語の専門家ではなかった。しかし、中京地区で塾講師をするにはそれで充分な学歴だったので大学卒業後は深く考えずに英語講師をしていた。しかし、私はまだ20代前半で「これで十分」では困るのだった。どうせやるなら“一流”をめざしたい。

 

 その時に考えたのは

「英語講師と名乗るのなら英語圏で暮らしてみるべき」

 ということだった。そこで、お金をかけずにアメリカに渡るための試験を受けまくった。その中の一つに合格してアメリカのユタ州ローガン中学校で教師をすることになった。帰国したら、26歳で失業することが分かっていたけど若かったからね。

「何とかなる」

 と旅立った。

 

 帰国して自分の故郷で塾を開いて英語講師を始めた。結婚して自分の塾を建ててローンの返済が始まったので、生徒募集に真剣になった頃。

「どうすれば一流の英語講師と思ってもらえるのか?」

 と、考えた。私の答えは「英検1級」だった。名古屋大学の学歴や、アメリカで教師をしていたという経歴だけでは安心できなかった。

 それで猛勉強をして英検1級の他、通訳ガイドの国家試験、ビジネル英検A級、国連英検A級なども合格した。

 

「これで大丈夫だろう」

 と思ったら、塾生の子が

「先生は名大卒だけど、京大の英作文で医学部合格レベルなの?」

 と尋ねてきた。50代だった。それで、実証する必要があったので京大を受けて英語で8割を実証した。

「今度こそ大丈夫だろう」

 と思った。

 

京大入試の成績開示

  平成18年、20年(文学部)    正解率の平均  66%( 受験英語 )

  平成21年、22年(教育学部) 正解率の平均  76%( 資格英語 )

  平成24年、25年(総合人間) 正解率の平均  79%( ネイティブ英語)

 

 ところが、

「先生が力があっても意味ない。生徒が合格しないとね」

 と言われてしまった。それで、塾生・通信生の子に自分の経験から分かった京大で8割を超える英作文や和訳の書き方を教えた。

 

2022年度
京都大学「医学部」、 京都大学「経済学部」、名古屋大学「理学部」、金沢大学「医学部」、名市大「看護学部」
2021年度
京都大学「理学部」、 京都大学「経済学部」
2020年度
京都大学「工学部」2名、横浜国立大学「都市科学部」、名古屋市立大学「医学部医学科」
2019年度
京都大学「総合人間学部」、金沢大学「医学部」(医学科)
2018年度
京都大学「理学部」、名古屋大学「医学部」(医学科)、慶応大学「医学部」(医学科)、広島大学「医学部」(医学科)

 

 ここまでやると、さすがに YouTube 動画やアメブロで目立ち始めてきた。「私の京大合格作戦」(エール出版)の2020年から2022年まで私のやっていることが掲載された。そして、合格するタイプの生徒には共通点があると分かってきた。

 

 

英検1級と京大英語、どっちが難しいの?(2)

 日本人には、欧米で“マスク拒否”や“ワクチン拒否”の運動が盛り上がると不思議な顔をする人がいる。

「マスクをすれば感染が防げるのに」

 とか

「ワクチンで重症化が防げるのに」

 とか考えているようだ。

 私は反対運動をする人が気持ちが分かる。たぶん、アメリカに住んでいたからだと思う。

 

 自分が何を身に着けるか決めるのは自分である。これは基本的人権に関わる重要事項。そう考えるのが欧米人。自分の身体の中に入れるものは自分で決める。これも基本的人権に関わる重要事項。他人が自分の身に着けるものを決めたり、身体の中に入れるものを決めるなんてありえない。

 

 私が教師をしていたユタ州のローガン中学校では「宿題」はほとんどなかった。それは、

「下校後の時間の使い方は個人の自由選択である」

 という基本的人権の問題。スポーツに興味がある子はスポーツをすればいい。ボランティアに興味がある子はボランティア。教会活動が好きな子は教会へ行き、勉強が好きな子は勉強すればいい。

 

 もちろん、部活やクラスなんて制度はありえない。制服もないし、化粧も自由。

 

 そういう民主的な国に住んでいる時、日本を見ると

「同じ服を着ろ、同じ靴を履け、同じ鞄を持て、同じ宿題をしろ、同じ髪型しか許さん」

 こんながんじがらめの国は専制独裁体制の国と変わらない。

 部活なんて、そもそも自由だと法律に書いてある。なんで強制なんだ?なんでクラスなんて存在するんだ?授業毎に生徒が移動すれば、朝から晩まで同じ空間にいる必要がない。そんな所に押し込めるからイジメが起こる。

 

 21世紀になって、やっと「ブラック部活」とか「ブラック校則」とか生徒たちが気づき始めている。こんなものは、50年前に全廃されるべきだった。だから、日本はいろいろな分野でガラパゴス化が起こってしまう。野球のルールを知らない野球部顧問なんてありえない。英語の話せない英語講師なんて常識で考えればおかしいだろう?

 

 何が言いたいかというと、京都大学に合格するような子は

「自分が何を勉強するかは、自分で決める」

 というタイプの子ばかりだったということ。学校や予備校・塾が決めたカリキュラムや宿題など、まるで無視。

 

 私は

「宿題をたくさん出してくださいね!」

 という保護者の子を指導するのは気が進まない。そんな子には難関大合格は望むべくもないからだ。

 

英検1級と京大英語、どっちが難しいの?(3)

「受験英語」

 私の塾生は10年連続で「京大」に合格した。私自身も京都大学を7回受けた。30年以上受験指導をしてきたので「受験英語」がどういうものか日本一詳しいと自負している。母校は、名古屋大学「教育学部」です。

 

「資格英語」

 合格したのは、英検1級、通訳ガイドの国家試験、ビジネス英検A級、国連英検A級、観光英検1級など。これだけの英語関係の資格を持っている人は少ないはず。専門学校で、英検講座を担当していたので資格試験では日本一詳しいと自負している。

 

「ネイティブ英語」

 アメリカのローガン中学校で教師をしていたし、帰国後は教会にいるアメリカ人宣教師と話し、英会話学校でカナダ人、オーストラリア人、ニュージーランド人、アイルランド人、イギリス人と14年間話続けていた。ネイティブの発音には詳しいと自認している。

 

「英語講師の採用試験」

 今まで勤務させてもらったのは、河合塾学園、名古屋外国語専門学校、コンピューター総合学園HAL、名古屋ビジネス専門学校、日本教育事業団、名門会、東海塾、TCC。英語講師の採用試験をこれだけ受けた人は少ないと思う。

 

 その経験を総合して難易度をネットで調べると以下のような意見が載っていました。

 

ツイッターで英語学習者を探してみると、二つの資格の難易度の違いがよくわかります。プロフィールを見てみると、TOEIC900点前後の人はほとんど全員準1級で止まっています。940点以上からちらほら英検1級も出てき始める、という印象。TOEIC960とか、さらには990(満点)の人たちでさえ、1級不合格が割と多いことにも驚きました。とまあ、これらすべてが物語っていますが、TOEIC900点と英検1級どちらが難しいか、というよくある質問。答え:英検1級のほうが難しい。

 

Aランク(京大医学部医学科の合格ライン)

  ここ三重県の肌感覚で言うと、一学年100名ほどの公立中学校の学年トップをキングとすると京大医学部医学科を受ける子は100人のキングの競争でトップになったキングオブキングだけが受験できる感じです。それでも、3人に1人しか合格できませんが。

 

Bランク(英検1級、通訳ガイドの国家試験合格ライン)

 高校の英語教師でも英検準1級以上の英語力を持っているのは50%程度です。私は名古屋の大規模予備校・塾・専門学校で英語講師をやっていましたが、英検1級合格講師に出会ったことがありません。旧帝卒にも会ったことがありませんでした。

 

Cランク(医学部以外の京大のボーダーライン)

 予備校の「京大クラス」「医学部進学クラス」を担当している英語講師のレベル。大手予備校の採用試験に合格できるレベル。ただし、私の受けてきた採用試験の筆記テストは古くさい表現を問うものばかりで採用試験の作成者の情報がアップデートできているとは思えませんでした。

 

Dランク(TOEIC満点レベル)

 もちろん、異論はあると思います。出題形式が違いすぎるので正確な比較はできません。ただ、私の出会ったTOEIC満点の方たちは英語が流暢に話せるわけではありませんでした。ネイティブなら評価は低いと思います。

 

Eランク(英検準1級レベル) 

 私の塾生の子たちでも合格できるレベル。ただ、地方都市の家庭教師や専門学校の英語講師くらいなら採用テストに合格できると思います。しかし、世間ではプロと呼ばれる英語講師とは見なされません。

 

Fランク(英検2級レベル)

 これより下のレベルはアマチュア、あるいは特技と呼ばれるレベルとなり職業として成立はしません。ネイティブの会話や英語の映画などはほとんど聞き取れません。高校生で少し英語が得意というレベルです。