「Z会」を8年間やって分かったこと
京都大学 医学部 医学科
入試年度 | 満点 | 最低点 | 平均点 | ||
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2021 | 1,250 | 871.50 | 69.7% | 931.47 | 74.5% |
2020 | 1,250 | 789.95 | 63.2% | 858.06 | 68.6% |
2019 | 1,250 | 915.60 | 73.2% | 970.85 | 77.7% |
年度による変動がありますが、大雑把に言うと「京大医学部医学科」に合格したかったら二次試験で「8割」の正解をめざしていくしかありません。他学部の7割をめざしていくのとはわけが違います。最後の1割アップはそれほど難しい。
京大入試の成績開示
平成18年、20年(文学部) 正解率の平均 66%( 受験英語 )
平成21年、22年(教育学部) 正解率の平均 76%( 資格英語 )
平成24年、25年(総合人間) 正解率の平均 79%( ネイティブ英語)
私はアメリカで中学教師をしていたのでネイティブ英語が分かる。英検1級に合格しているので資格英語も分かる。受験指導をしているので受験英語も分かるのです。それで、自分で添削を開始する際に「Z会」の京大即応コースを8年間やり、河合塾や駿台の京大模試を10回受けて研究しました。
そして、致命的な欠陥に気づいたのです。
警察は犯人を特定する道具として「筆跡鑑定」をします。筆跡は指紋と同じで、ひとり一人異なります。同様に、文体もひとり一人異なります。Z会、河合塾、駿台、東進の手法はどれも同じで「模範解答」を提示して、同じような書き方を推奨する手法です。
しかし、これは「筆跡を同じにしろ」というのと同じで不可能なのです。美しい文字というものは存在しますが、それでも筆跡は違ってくる。自分で添削して気づきました。同じ日本語を提示して英作文を書いてもらうと十人十色で同じ解答は一つもありません。生徒の方に
「このように書け」
と、推奨しても絶望されるだけなのです。
ですから、
「添削の理想の在り方は“どこで減点されるか”を教えることなんだ」
と、気づいたのです。赤本や青本の「模範解答」を見て
「こんな英作文は書けない!」
と、絶望している受験生の添削を減点されない解答に導く。
このやり方をしたら、9年連続で京都大学に合格者が輩出しました(うち3名は医学部医学科)。YouTube で語ったら5万回再生。アメブロに書いたらフォロワー1000人超え。「私の京大合格作戦」(エール出版)にも2020年版から2022年版まで3年連続で私の主張が掲載されました。
共感してもらえる人が多くて、嬉しいかぎりです。