朝のあいさつ運動・歯磨き指導・下校指導…勉強以外の仕事増え「教育現場はブラック職場」
2020/11/28 18:24
「教育現場は『ブラック職場』。このままだと、若い人たちが倒れてしまう」
1981年に教員となり、昨年4月からは再任用で埼玉県内の公立小学校で働く男性(61)は、そう語った。
若手教員の頃は、自身のペースで働くことができた。だが、子どもたちの安心・安全や健康について、学校への社会からの期待が高まるにつれて、勉強を教える以外の仕事が増えてきた。朝のあいさつ運動、歯磨き指導、下校指導――。全て、働き始めた頃にはなかった仕事だ。
もう、20年も30年も同じ議論をしているけれど現実は悪化の一途をたどっている。教育現場がブラック職場というのは今更言わなくても中学生でも知っている。だから、教師を志望する生徒はいなくなりつつある。
まずは、クラブ活動の自由化なんだけれど20年経っても議論ばかりしていて話が進まない。公務員に議論させても無駄。公務員は安定第一で、変化を極端に嫌う。
このままでは、100年経っても変えられない。学校は少子化で統廃合されつつあるけれど、倒産がないから胡坐をかいているわけだ。