大学の小学校化が深刻…授業でbe動詞や単純な割り算、大学も定員割れ激増で必死
近年、大学教育現場では小中学校レベルの勉強内容の復習が平然と行われているということが問題視されている。たとえば昨年2月、関東にある大学に対し、文部科学省が「be動詞は大学水準とはいえない」と教育内容に関して指摘したことが話題になった。また、関西の大学でも、1年生向け授業で「動物園」の読み仮名に「flower」の日本語訳、456センチを10等分した値などが出題されるというのだ。あまつさえこの大学の使用する教科書には、「友達の名前を覚えましょう」「教科書を音読しましょう」といった小学校低学年向けの指導のような内容まで記されているという。
保護者の方は分かってみえない。私が「北勢中学校はアホばっか!」と書いたら反発を招いた。しかし、それは私が言っていることではなくて、当塾の高校生、北勢中学校出身の子たちが言っていることなのだ。
保護者の方は、小学生レベルの英語、分数計算もできない中学生と言っても「大げさに書いて塾生を集めようと思っている」くらいにしか受けとってもらえない。私はそういう生徒を指導したくない。したくないというより、中学レベルの内容を教えるのは不可能なのだ。
クラブだ、連帯責任だ、班による集団指導だ。そういう社会主義のような指導を日教組が進めているが、これは授業を崩壊させている。そして、回りまわって、日本の国力が落ちていく。
受験指導の現場を知らない人は、夢のようなことを言う。いわく、「全ての子に学習内容を理解させろ」「落ちこぼれ軍団の奇跡を起こせ」。答は「不可能」です。それは、「全ての子にオリンピックで出場させろ」「鈍足の子に100mを10秒台で走らせろ」と言うに等しい。
受験業界も良くない。お金が欲しいあまり「私に任せてくれたら、大丈夫」と安請け合いをする。ほとんど、サギです。中学校くらいなら平均点が60点前後で、賢い子はほとんどいつでも95点以上をとります。
しかし、進学校に行った人は知っているはず。平均点が30点くらいで、学年トップの子でも80点もとれば天才扱いだったはず。つまり、高校レベルまでくると、ほとんどの子は内容をよく分かっていないということ。
どんな大規模塾に行こうと、有名な先生の指導を受けようと、この数字は変わりません。どんな指導法を開発しても、この数字は変わりません。明治時代にまんぞくな辞書さえない時に、英語が話せたのは1%もいなかったはず。
今は、辞書どころか、音声教材も、視覚教材も、ネイティブもいます。しかし、英語が話せるようになる人は、やはり1%もいません。どの教科でも同じことがいえます。どの分野でも同じことが言えます。
歌がうまい人は、どんなに訓練方法が改善されても1%もいません。料理人も、アスリートも、みんな同じこと。
まず、この現実から話を始めないと、夢と希望だけを語って、失望する子を増やすだけです。
高木教育センター
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