職場の強要11
社長よりも酷い人間になろうと心がけると営業がしやすくなりました。「酷い」というのは、元々私はサービス精神が旺盛なので、それを出来ないと「申し訳ない。」と思ってしまうのですが、それをやめるように自分なりに努力したのですお客様に余計なサービスをする必要なく、自社の商品を自信をもって、定価で売ればいいのです。そういうマインドは必要ですとりあえず自分が納得いくようなクオリティとかは横に置いておく。色んな価値観があるから。というわけでお陰様で6月は刀を10振販売する事ができました。会社全体では21振です。うちは新聞に広告を出して、注文や問い合わせのあったお客様に後日フォローの電話をかけて販売する、という方法をとっています。もちろん一番購入確率の高いのは、最近注文や問い合わせのあった新規顧客です。しかしながら、その顧客は社長が担当していて私には回ってきません。サトウ「社長、お忙しいからあまり電話をかけられてないみたいで。紀子さんがやってくれた方が絶対に売れます。きっと社長もお嬢さんだから譲ってくれるはずですよ!私、言ってみますね。」と、社長に言ってくれたのですが社長「私がやる!紀子は手を出すな!!」と、語気強く断られました私の営業に不安があるからだろう。と、私はそれで納得したのですが、その後も社長は電話をかけていないようでしたしばらくして、またサトウさんがサ「このお客様も、このお客様も電話かけてなくて…。この半年、一年の新規は全くフォローが出来てないみたいなんですよ…。」え!?そんなに前から!?高い広告費をかけて集めた新規顧客が塩漬けになっている…!もう一度、社長に言ってみても社「私がやるから、紀子は手を出すな!!」と、睨まれる…どうらや私が売上を上げてきたのが悔しいようです…。私は売上を上げて実力がついたら、色々任せてもらえるだろうと頑張ってたのに…社長なんだから従業員と競争しないで…そういえば、社長は昔から私と競争して勝つ!という事を楽しんで、「私が勝ったんだ‼️」と、あちこちで自慢していたね…。そして、ハッとしましたこの会社は売上を上げる事が一番ではなく、社長ファーストだったお客様に提供するのが高い金額になるのは、高い広告費をかけてるからで、それで得られた新規顧客が塩漬けになっていて、私は必至で旧顧客に電話かけて、「高いから値引きして。」とお客様に言われ、「値引きしろという客はいい客じゃないんだ!」と社長に怒られる。という理不尽な状況とか関係ないどんなに理不尽でも社長ファースト!社長様のご機嫌をとるのが一番!ここは日本の北朝鮮!!ここで最も必要なのはよろこび組スキルだった!私「サトウさん、ここは日本の北朝鮮です。私は将軍様(社長)のご機嫌をとる為に、よろこび組スキルを磨きます」と宣言しました。その後は社長に何か言われると私「はい。わかりました」と語尾にハートをつけるよう頑張りましたサトウさんのマスクの下の顔が、めっちゃ笑ってました