番宣広告シリーズ ~ 謎の覆面歌手が登場『ロッテ 歌のアルバム』(昭和34年4月) | 高木圭介のマニア道

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~浮世のひまつぶし~

昭和34(1959)年4月12日(日曜)。代々木の 山野ホール から中継の ロッテ 歌のアルバム(KRテレビ=現・TBS)の番宣広告。

       

この日の放送には 旗照夫中原美紗緒 と並んで、謎の 覆面歌手 ミラクル・ヴォイス が出演している。

現実世界において覆面職業の花形といえば、なんといっても プロレスラー。フィクションの世界では 覆面投手(by ミラクルA)、覆面レーサー(by マッハGoGoGo)などもいたりする。

歌手の世界にまで堂々(?)と覆面というよりは、のちの赤影やシャアのような目の周囲のみを覆った仮面の着用者がいて、日曜昼のテレビ番組にまで進出 していたことに驚かされる。

       

のちにお茶の間の人気者となる ザ・デストロイヤー の初来日は4年後(昭和38年)のことだが、この時期には赤覆面の ミスター・アトミック が初来日して力道山と対戦して話題になっているから、ちょっとした「覆面○○ブーム」だったのかもしれない。


   昭和34年4月12日(日曜)のテレビ欄

同じくKRテレビでは夜7時から『月光仮面』が放送。こちらも国産TVヒーローの元祖なゆえ、あまりに有名なため、疑問に感じるまでもなく受け入れていたが、冷静に考えるとターバンとサングラス、口元には白布マスクという素顔の隠し方は、かなり不思議だ。