昭和52(1977)年2月。ノックは無用……ならぬ「セットは不要」な男性用かつら・ポワルが、西ドイツミューラー社と技術提携して新発売した『ノンセットV』の新聞広告。
モデルを務めるのは、磯野波平さんと並んで長年、日本国内でハゲ頭のアイコンであり続けた 横山ノック。さすがに漫画トリオ時代からの クルクル(ピンカール?)はないが、この広告では通常バージョン(単なるハゲ頭)のノックのほかに、カツラを被っての「七三分けのノック」「寝ぐせ姿のノック」が披露されている。
たった1枚で 3種のノック を堪能できてしまうお得な新聞広告だ。
しかし、七三分けにした横山ノックは、まだ髪の毛があった時代の アイアン・シーク こと コシロ・バジリ に似ている気がする。
あまりにガタイが違うから、今の今まで気がつかなかったが、ツルッパゲにして口ヒゲを生やし、尖ったシューズに、ラクダマークのタイツを着用して、「アイアン・小シーク」を名乗りつつ、プロレスコントをして欲しかったものだ。