ラテ欄検証シリーズ ~ ラジオドラマ『マッハ三四郎』(昭和35年4月) | 高木圭介のマニア道

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~浮世のひまつぶし~

昭和35(1960)年4月25日(月曜)のラジオ欄より。この日の夕方5時35分から 文化放送 の月~土曜枠で放送スタートしたのが マッハ三四郎 だ。


  昭和35年4月25日 (月曜)のラジオ欄

児童文学者の 久米みのる(久米穣)が原作で、構 が 吉田竜夫、漫画は訃報が伝えられた 九里一平 が担当。時速350kmのオートバイを駆使して悪漢どもと戦う内容のようだが、タイトルからして、のちにタツノコプロ黎明期の人気作品となる  マッハGOGOGO紅三四郎 の原形となっているような感じ。



音だけのラジオドラマだけに九里一平の漫画は関係なくなってしまうのだが、このラジオドラマ版の脚本を手がけているのが、のちに必殺シリーズなどでおなじみの 安倍徹郎 というのも驚きだ。

気になる声の出演だが、募集をかけた子役のほかに、時代劇の悪役としておなじみの 高城淳一 や劇団四季の 松宮五郎 らが出演。語り手(ナレーター)は14年後の 宇宙戦艦ヤマト と同じく木村幌(きむら・あきら)というのにも、さらに驚かされる。



ラジオ欄を眺めてみると、夕方の時間帯に子ども向けのドラマが多いことがわかる。この時代に子どもだったとして、まだ家にテレビがない環境だったとしたら、午後5時10分から 鉄人28号 (ニッポン放送)を聴き、続く5時35分から マッハ三四郎(文化放送)、そして午後6時からは まぼろし探偵(TBS)と、ラジオドラマをハシゴして楽しんでいたのだろうか?

 

  昭和35年4月25日 (月曜)のラジオ欄