今年も新宿・花園神社名物「見世物小屋」は大盛況! | 高木圭介のマニア道

高木圭介のマニア道

~浮世のひまつぶし~

今年も 新宿・花園神社 の大酉祭(酉の市)名物となっている「見世物小屋」を見物してきた。木戸銭は大人800円也。館内は撮影禁止だ。



今年のラインナップはおなじみの 樺太から来た野人 のほか、伝説のインド人たこ娘もぐら女、そして 狂ったOL などなど。



インド人は可愛らしいお嬢さんでありつつ、口と鼻にヒモを通しつつ珍芸を披露。自分が人間なのかタコなのか?の判断がついていないらしい「たこ娘」は驚異の柔軟性、軟体動物ぶりを披露し、引きこもりをこじらせすぎて日中の陽光が苦手となった「もぐら女」は 芋虫をムシャムシャ。樺太で捕獲されてきた野人はドライアイスを口に含んだり、強い勢いで回る扇風機を舌で止めてしまう強心臓ならぬ強舌ぶりを見せつけ、拍手の嵐に足を踏み鳴らして歓喜の舞!

 



近隣のオフィスから花園神社に迷い込んでしまったかのようなビジュアルの「狂ったOL」は、見た目こそ地味でフツーであるが、うっすらと自信なさげな笑顔を浮かべつつ 自らの腕や掌、指にホチキスをぶっ刺しまくり、観客席から悲鳴の嵐。

しまいには観客席に「どなたか刺してみませんか?」とホチキス体験を誘う。若い男子連中は躊躇して後ずさっていたが、集団で見物に訪れていた制服姿の女子高生たちは、悲鳴をあげつつもホチキスを握るやスイッチオン。わりと躊躇なくブスッとホチキスを刺す光景にこちらが戦慄してしまった。



指や掌に流れる血をぬぐいつつ、狂ったOLは「記念にお持ちください。もしくは捨ててください」と抜き取ったホチキスの針を、観客に手渡すサービスぶり。やっぱり何かが狂っている……。

今年も良いモノを見せてもらった。こういった見世物小屋こそ、小学校の社会科見学や遠足コースにも組み込むべきだ。夢の国は浦安だけにあらず。新宿5丁目にもある

次の公演は 三の酉 の 11月27日 (前夜祭=日曜)と 11月28日 (月曜)のようだ。