ラテ欄検証シリーズ ~ 昭和43年6月29日 (土曜)の 『木島則夫 ハプニングショー』 | 高木圭介のマニア道

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~浮世のひまつぶし~

 

 昭和43年6月29日 (土曜)のテレビ欄

 

昭和43年6月29日(土曜)のテレビ欄より。夜8時、フジテレビと円谷プロが総力を結集したと伝わる1時間モノ特撮番組 マイティジャック が最終回。夜7時からの 巨人の星 (日本テレビ)は、青雲高校を舞台に鬼の応援団長・伴宙太と星飛雄馬がぶつかり合っている辺りだ。

それにしても、日本テレビ・夜10時30分からの 木島則夫 ハプニングショー の中身が凄まじい…。新聞の番組案内記事を読むと、大阪・桜の宮の河原(たぶん大川の河川敷)に、そういった人たちを100人ほど集めての収録となったようだ。



コンプライアンスだなんだと、現在の行き過ぎた感もある窮屈っぷりからすると、何もかもが信じられない内容だが、スタジオでは、野坂昭如 とか 小松左京 ら新進気鋭の論客による文化論としての切り口もあったようだから。硬派なドキュメンタリーとしての側面もあったのかも知れない。

しかし、約1週間後あたりの新聞を見ると、この時代とはいえ、やっぱり内容を非難する 投書 が集まっていた模様…。



東京・町田市の28歳主婦が 「社会の底辺の人たち~」 と決めつけているあたり、こちらのほうにも、差別的なにおいが感じ取れてしまう。

半世紀もの月日が過ぎれば、モラルやルールが変化するのは当たり前。善意の投書を送った28歳主婦にしても、ご存命であれば、すでに82歳を過ぎた高齢者になられているんだよなぁ。