マカロニほうれん荘の建物がまだ現存していた | 高木圭介のマニア道

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~浮世のひまつぶし~

世の中がコロナ一色になってしまう直前の2020年1月頃、野暮用のため西武新宿線の 井荻駅 あたり、住所でいうと 東京都杉並区井草3丁目 付近をブラブラしていた時のことだ。

井草(いぐさ)なる地名は、小学生時代に……いや、小学生時代から今に至るまで愛読し続けている漫画 マカロニほうれん荘 (鴨川つばめ作=週刊少年チャンピオン連載)にて脳にインプットされたものだ。

当時、作者が住んでいたのかどうかは知らないが、主人公の3人組(きんどーさん、ひざかたさん、そうじ君)が住むアパート 「ほうれん荘」 は杉並区井草にあると、劇中でもハッキリと記されていた。


旧早稲田通りが千川通りと交わるあたり、関東バスの八成橋バス停付近から見えたその建物が、まさに漫画に登場したほうれん荘だったので、かなり驚かされた。かおりさん母娘が住む母屋も含め、道路から見る限り、人が住んでいる気配はなかったが、連載終了から40年以上が過ぎた現在も、まだ現存していたのである。



ちょうど同時期に週刊少年ジャンプに連載されていた すすめ!!パイレーツ と並んで、この漫画が現在の40~50代に与えた文化的影響は凄まじく大きい。両作品とも人気は高かったものの、アニメ化されなかった影響でオンタイム世代以外には、あまり語られることが少ないのが残念。



お隣の豊島区では、一世代前の漫画家たちの聖地である 「トキワ荘」 が、トキワ荘マンガミュージアムとして観光名所になっているのを見ると、こちらも記念館にして欲しいほど。それほど影響力が強かった作品だ。