昭和42年10月、吉永小百合初の主演テレビドラマとなった 『ナショナル劇場 娘たちはいま』 (TBS)の番宣広告。
曽野綾子原作。長女が 八千草薫、次女が 野添ひとみ で、お茶目な三女が 吉永小百合 で、四女が同じく10月スタートの 『お嫁さん』 (フジテレビ)第3シリーズに主演していた 尾崎奈々 が配役。これにボーイフレンドとして 石坂浩二 や 加藤剛 がからんでくるといったストーリーのようだ。
このドラマは完全に未見なのだが、吉永小百合が歌う同名の主題歌はCD等で何度となく聴いたことがある。
しかし、当時のテレビ欄を眺めてみると、なんとなんと裏番組にて、同じく 日活三人娘 の 松原智恵子 を主演とした石坂洋次郎原作の 『ある日わたしは』 (日本テレビ)が同日同時刻にスタート。ジャンルも同じく青春恋愛モノだ。
しかも日活制作ドラマとしては、初のカラー作品 という力の入れよう。こちらは三姉妹で、長女の女子大生が 松原智恵子 で、料理上手な次女が ジュディ・オング 、そして実家住まいの三女が 『河童の三平 妖怪大作戦』 のカン子役でおなじみの 松井八知栄 (現・プロボウラー)と、これまた美人姉妹!
月曜夜8時を舞台に、青春恋愛ドラマを通じて日活の看板女優が対決する事態となったが、視聴率戦争は、『山のかなたに』 『雨の中に消えて』 『あいつ私』 と、石坂洋次郎原作、松原智恵子主演の青春恋愛ドラマを作り続けてきた日本テレビが勝利した模様だ。