映画広告シリーズ~座頭市シリーズの第1作『座頭市物語』(昭和37年3月) | 高木圭介のマニア道

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~浮世のひまつぶし~

昭和37年3月、大映のドル箱となる座頭市シリーズの第1作 座頭市物語 (三隅研次監督)の新聞広告。主演はもちろん勝新太郎だ。




「めくらで、やくざで居合い抜きの達人!」「時代劇映画の壁をぶち破る異常な迫力!」「絶妙の素材に勝新太郎の魅力結集!」のコピーに偽りはなく、このコピーにシリーズの魅力が全て説明されているような気もする。

モノクロ作品の第1作で座頭市と対峙しつつ、奇妙な友情で結ばれたりもする結核持ちの平手造酒はニヒルな天知茂が演じ、音楽はゴジラでおなじみの伊福部昭が担当。

座頭市=大映のドル箱シリーズという認識も強いが、第1作ということもあり、キャストを見ても、それほど「オールスター総出演」映画ではない印象を受ける。

この映画公開時、勝新太郎が30歳で天知茂は31歳。現在活躍中の俳優に当てはめると瀬戸康史、濱田岳、中尾明慶、永山絢斗、千葉雄大、佐藤健らと同じ年ごろってことか。昔の俳優って貫禄あるよなぁ…。