
皆様こんにちは。
突然ですが、私の家族についてお伝えしたいことがあります。
実は昨年の11月に、実家にいたふーちゃんことフィオレくんが猫の天国に旅立ちました。
ふーちゃんは拾った時かなり弱っていて高熱を出しており、獣医さんからはもう数日しか持たないと言われていました。
そんな状態なのに家の中を歩きたがり、
「もう長くないなら、この子が好きなようさせてあげよう…」と、よろよろと廊下を歩く小さな小さな仔猫を、家族みんなで泣いて追いかけながら見守ったのを今でもよく覚えています。
しかし…なんと脅威の回復力で元気になり!!!
その後大きな病気もせず、20年も一緒にいてくれました。
拾った当時、私が音大受験を目指していたため、イタリア語のfiore「花」という意味からフィオレくんと名付けました。
いつのまにか誰も正式名称では呼ばず「フーちゃん」呼びだったけど、いつまでも赤ちゃんのような末っ子でした。
そして新たに誕生したべびひーにも、自分から身体を寄せてくれたり…優しいおじいちゃんのような姿もみせてくれていました。
今まであまり猫たちとのお別れのことは詳しくお話してきませんでしたが、
ふーちゃんはスフィアの楽曲「スクランブルデイズ 」のMVに登場したり、
『夜は猫といっしょ』のスタッフさんのご厚意で、アニメ化していただきCMデビューもして、
関係者の方にも、ファンの皆様にも気にかけていただいていたので…。
改めまして、ありがとうございました。
私が生まれる前から家には猫たちがいたので、
猫という存在とともに育ってきました。
私が物心ついてからいくつもの出会いとお別れを経験してきて、当たり前に猫という存在が側にありました。
最後の1匹だったフーちゃんを送り、その存在を感じられない実家の風景が、切なくも時々まだ不思議に思えます。
もう撫でることも、お腹に乗せることも叶いませんが、
それぞれの猫たちとの過ごした時間、仕草、ぬくもり、感触、声は、私の中に大切な記憶として刻まれています。
その愛おしい思い出たちが、声優になった自分がご縁をいただいた役柄の中でも生き、
力になってくれているように感じています。
『夜は猫といっしょ』の主題歌、伊東歌詞太郎さんの「ひなたの国」の歌詞が改めて深く沁みてきます。
私にとっても、そして皆様にとっても、
それぞれの大切な存在との日々が
これからもあたたかく輝き続けますように。