山田真哉さんの『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?~身近な疑問からはじめる会計学~』を読みました。


光文社新書から2005年に出版されたベストセラーです。

企業会計を様々な事例を用いて平易に解説しています。

冒頭にさおだけ屋の事例が書かれています。

住宅街などで今でもたまに「たけや〜さおだけ〜」という声を聞きます。

しかし、滅多にさおだけを買う人を見かけません。




会社が利益を上げるには2通りの方法があります。

①売上を増やすこと
②費用を減らすこと

さおだけ屋が売上を増やす方法は、注文が少ない分単価を上げることです。

さおだけを売る時に高くて品質の良いものを勧めたり、物干しの土台工事の仲介をすることなどが事例にあげられています。

また、費用を減らす方法としてあげられていることはさおだけを売ることが副業であるということです。

金物屋はさおだけだけでなく、様々なものを売っています。

顧客に金物を届ける途中でトラックから「たけや〜さおだけ」という音声を流しているそうです。

配達ついでに流しているだけなので費用はかかりません。

本書では街の商店街のお店の意外な稼ぎ方が数多く書かれています。