山崎元さんの『新しい株式投資論―「合理的へそ曲がり」のすすめ』を読みました。



2007年にPHP新書から出版された投資本です。



最近はYouTubeで山崎元さんの動画をよく拝見します。



本書で株式投資は知識や経験で上手くなるものではなく、大事なのは運とセンスだと述べています。



時間をかけて勉強しても株式投資は上手くならないとも述べています。



実証研究でプロのファンドマネージャーの運用成績の平均は、株式市場の平均に劣ることにも触れられています。



つまり、素人でもS&P500や全世界株などのインデックスに投資すればプロよりも良いパフォーマンスを上げることができるということです。



株式投資で大事なセンスとはサブタイトルにもなっている合理的へそまがりです。



主観的には同じくらい有望だと思える銘柄のAとBがあったとします。



Aは誰も推奨していないけれども自分で見つけた銘柄で、Bは専門家がレポートを書いている銘柄だとします。



その場合、他人から聞いた銘柄ではないAを選ぶ素直さがセンスだと述べています。



反対に株式投資に向かない性格は、自分の失敗を認識できない人だとも述べています。



自分が明らかに失敗したのに「まだ負けたわけではない」と強がりを言うような人です。



YouTubeやSNS、レポートなどでよく個別株の銘柄推奨がされることがありますが、鵜呑みにするのではなく自分で調べることが大事だということだと思います。



また、自分で調べて投資をして失敗しても他人のせいにするのではなく、そこから学んでその後の投資に活かすことが大事だと思いました。