1928年6月13日に数学者のジョン・ナッシュが生まれました。
1994年にゲーム理論の経済学への応用に関する貢献によりラインハルト・ゼルテン、ジョン・ハーサニと共にノーベル経済学賞を受賞しました。
私も経済学の修士論文では、国と国との金融政策と財政政策の意思決定をゲーム理論を使って書きました。
千葉大学の経済学の図書室に修士論文を1部納めてあります。
ナッシュは映画の『Beautiful Mind』の主役として天才数学者として描かれ、心の病とともにその偉業と成功が称えられました。
経済学のゲーム理論ではナッシュ均衡が有名です。
しかし、ナッシュが学生の時に同じく天才的な数学者でありゲーム理論の基礎を作ったジョン・フォン・ノイマンにそのアイデアを話すと数学の不動点定理を使っただけではないかと一蹴されました。
ゲーム理論とはテレビゲームの事ではなく、意思決定の理論です。
スポーツのようにルールに基づいて得点を増やそうとするのがゲームです。
今のゲーム理論の主流はナッシュ均衡のアイデアに基づいています。
ナッシュ均衡とは自分と他人が自身と相手の利得を見て、相手の出方を見ながらも相手が自分の出方を見ていることを考えて、両者の意思決定の結果がどうなるかを予測するものです。
交渉の結果を予測することもできますし、ゲーム理論を知ることによりルールを変えて相手の意思決定を変えることもできます。