1967年6月6日に心理学者のカール・グスタフ・ユングが亡くなりました。
著書に『分析心理学』『個性化とマンダラ』などがあります。
ユングはフロイトの弟子でしたが、フロイトとの考え方の違いから決別します。
アドラーもフロイトから決別した人でした。
フロイトは、人の心理をすべて性欲から考えました。
しかし、アドラーもユングもその事に行き過ぎを感じていたようです。
フロイトは人には自分でわからない無意識があると考えました。
なぜ無意識になるかというと自分にとって不快な心理であるからです。
そして他人の心と思っているものも実は自分自身の中にあるものでもあります。
ユングは、フロイトの無意識の考えに基づきながらも個人的な無意識だけでなく、人類共通の心理である集団的無意識を考えました。
『個性化とマンダラ』では世界中の人の心理にマンダラのような絵を描く心理があり、ナチスドイツの鉤十字は、意識から無意識に向かわせて、仏教のマンダラは、無意識から意識に向かわせるものだと考えます。
同じような図柄でも全く意味が違います。
また、性格を内向型と外向型に分けて、さらに思考型、感情型、直観型、感覚型に分けました。
内向思考型、外向思考型、内向感情型、外向感情型、内向直観型、外向直観型、内向感覚型、外向感覚型の大きく8つの分類があります。
どれが良いとかどれが優れているということではなく、それぞれの活かし方があります。