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皆様おはようございます。

2017年5月7日(日)のNHK大河ドラマのおんな城主 直虎の第18回は『あるいは裏切りという名の鶴』でした。

NHK大河ドラマは、フィクションであることは多いものの親が見ていれば、子どもが歴史に関心を持つきっかけになります。

無理に見る必要はありません。

親の嘘というのはすぐに子どもにばれてしまいますが、親が本当に関心があるものには子どもは敏感に反応して関心を持ちやすくなります。

今回は前回に火縄銃を作っていることが目付の小野政次にばれて、井伊直虎が今川氏真に弁明にいくことになります。

しかし、先に瀬戸方久が機転を利かせて、今川氏真に井伊直虎からと言って火縄銃を献上し、井伊直虎は謀反の証拠がなくなり助かります。

そして井伊直虎は、自らの知恵のなさを嘆き、南渓和尚から兵法書の『孫子』を渡されます。

今でも孫子は世界中で読まれるものですが、孫子を読んだ人にはさらにその知恵を覆す戦略が要ります。

孫子では『攻めるようにして逃げるのが良い』と述べています。

そして孫子をかじった人ならば攻めるようにして逃げていく敵は逃げているのだと追討してしまいがちです。

しかし敵はわざと攻めるようにみせて逃げて、逃げているように見せかけて陽動し、伏兵を後方に忍ばせている戦術も考えられます。

今回は敵を欺くためにはまずは味方を欺くという孫子の言葉から井伊直虎は、小野政次が味方である自分を騙し、井伊家を乗っ取るのではなく、井伊直虎の命と井伊家を守るために虎松(井伊直政)の後見になろうとしていることがわかります。

そして武田信玄が駿河に侵攻しそうで松平元康(徳川家康)が勢力を拡大している中で井伊家を守るために小野政次が井伊直虎に伝えた策は臆病者と言われようと戦わないことでした。

小国の井伊家の立場は戦後の日本の立場にも重なります。

そして井伊直虎は孫子の戦わずして勝つということを実践することになりました。