1867年2月27日に経済学者のアーヴィング・フィッシャーが生まれました。

フィッシャーは貨幣数量説を復活させて物価指数の初期の提唱者の1人となったほか、フィリップス曲線や無差別曲線への重要な貢献をおこないました。

貨幣数量説とは、貨幣流通量×流通速度=物価水準×取引量という式で表せます。

この貨幣数量説に基けば、流通速度と取引量が変わらないならば、貨幣流通量(マネーサプライ)を増やせば物価が上がることになります。

日銀などの中央銀行が国債を買い、世の中に出回っているお金の量を増やすことです。

また、フィリップス曲線とは失業率とインフレ率(物価上昇率)の関係を表したもので、インフレ率が上がれば失業率が減り、インフレ率が下がれば失業率が上がる関係が示されています。

現在の経済学では期待インフレ率で考えなければならなくなっています。

期待インフレ率とはこれからどのくらいインフレ率が上がるかと人々が予想していることであり、期待インフレ率が高ければそれに合わせて賃金の上昇を求めるため雇用が生まれる可能性が低くなります。

しかし、期待インフレ率よりも高いインフレ率が実現されれば、賃金の上昇だけでなく雇用が生まれる可能性があります。

そして貨幣数量説やフィリップス曲線の考えから貨幣流通量を増やせば雇用が生まれる可能性があります。

貨幣流通量を増やすのが現在の日本の金融政策である異次元金融緩和です。