1809年2月12日にアメリカ合衆国のエイブラハム・リンカーン大統領がアメリカ合衆国のケンタッキー州で生まれました。

弁護士やイリノイ州議員、上院議員を経て、1861年3月4日に第16代アメリカ合衆国大統領に就任しました。

エイブラハム・リンカーン大統領は、アメリカ合衆国最初の共和党の大統領です。

そして、歴代アメリカ合衆国大統領の人気ランキングでは、たびたびジョージ・ワシントン大統領とともに最も偉大な大統領の1人に挙げられています。

また、1863年11月9日、ゲティスバーグ国立戦没者墓地の開会式で世界的に有名な演説がされました。

ゲティスバーグ演説で戦没者を追悼してリンカーン大統領は「人民の人民による人民のための政治を地上から決して絶滅させないために、われわれがここで固く決意することである」と言う民主主義の基礎を主張しました。

当時、アメリカ合衆国の北部は工業が発達して奴隷解放が進んでいましたが、南部はプランテーションの労働力として奴隷にされていました。

南北戦争は先進的な工業地帯の北部とプランテーションの労働力として奴隷制度を維持したい南部との戦いでした。

リンカーン大統領は、アメリカ合衆国南部における奴隷解放や南北戦争による国家分裂の危機を乗り越えた政治的業績、リーダーシップ等が、歴史的に高く評価されています。

のちに南軍のリー将軍を破り、北軍を勝利に導いたグラント将軍は酒癖が悪く、リンカーン大統領に告げ口をして解任することを求めるものもいました。

しかし、リンカーン大統領は「グラント将軍が好むお酒の銘柄を教えてくれ。私も飲みたいから」と応じたそうです。

グラント将軍は酒癖が悪かったですが、将軍としては逸材でした。

リンカーン大統領が採ったマネジメントとは、人物の欠点ではなく長所を見て、それを活かすことでした。

各人が長所を活かせば集団の力も強くなります。

人を採用する時も同じような人物を集めるのではなく、組織を補完する長所があるかを見極めることが大事です。