幅広い読書で培われた教養で古典の教授にもなりましたが、その後、在野の哲学者になりました。
その思想の中には永劫回帰というものがあります。
キリスト教では亡くなると来世に生まれ変わり、また違う人生を歩むという考えがありました。
しかし、ニーチェは人は何度生まれ変わっても同じ人生を歩むという永劫回帰という古代ギリシャの考えを示しました。
キリスト教の教えだと今の苦しみは来世に生まれ変われば変わるという考えです。
それは、今を耐えれば良いという思想です。
しかし、永劫回帰に基づいたニーチェの考えでは何もしなければ、再び同じ苦しみを味わうという考えです。
そのため、弱者のままで耐えているのではなく、今、ここで強い者になるべきだと主張しました。
しかし、その考えは曲解されて、死後にその思想をナチスに利用されもしました。
強い者とは何かも問われます。
優れている者と強い者はイコールではありません。