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哲学者カントの著書には『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』の3つの批判があります。

哲学では人の認識にはアプリオリなものとアポステオリなものがあると言われていました。

アプリオリなものとは人間に元から備わっている認識能力で、アポステオリなものとは後に経験で得られるものです。

カントは『純粋理性批判』の中で「宇宙は有限である」という話と「宇宙は無限である」という話を両方ともに論理的に語っています。

どちらも論理的に語られて正しいように考えられます。

しかし、両方の話はともに「〜ならば」という仮定がなければ成り立ちません。

論理は正しいものはとことん正しく導きますが、論理だけでは間違った方向に進めばとことん間違った方向に進みます。

かつて太陽が地球の周りを回っていると間違った天動説のようにです。

まず前提条件として仮定が真実かが重要です。

そして「〜ならば」という仮定が正しいかは経験によって判断できます。

論理は経験によって正しいか判断されます。

経験とは実験です。

そして科学とは経験から論理を導くことです。


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