お休みの日、買い物から帰ったところ、

お客様から朴葉をいただいたので、

炊き込みご飯を作ることにしました。

 

その前に、

生の桑の実が買えたので、

パイナップルや缶詰の寒天、みつ豆、

作り置きしていた干しなつめの生姜蜂蜜煮

を加えた、フルーツポンチで、虫養い。

 

虫養いという言葉を知ったのは、

高田郁さんの小説だったと思います。

 

BS時代劇が放映されてから、

また読みだした「あきない世傳 金と銀」も

途中までしか読めてない・・・、

やらなきゃいけないことが多すぎて、

やりたいことができていない

毎日が続いています・・・。

 

 

さて、

桑の実(食味食性/甘酸寒、帰経/肝腎)は、

肝を補い、腎を益し、

陰液を潤し、血を養う働きがあり、

肝腎かなめを大切にしたいなら、

生で出回っている時季にぜひ摂りたい食物です。

 

空腹を一時的にしのぎ、

ツナとごぼうの炊き込みご飯で朴葉飯。

葉っぱがたくさんあったので、

焼き鮭と刻んだ自家製梅干、

スギヨのカニカマ「香り箱 極」を具にして、

梅玄米酢とすだち酢を加えた酢飯で、

朴葉寿司も作りました。

 

朴葉飯は香り高く殺菌性のあるホオノキの若葉に

炊き込みご飯や酢飯を包んだ郷土食です。
ホオノキの枝皮や幹皮は、厚朴という生薬で、

半夏厚朴湯、平胃散などに配合されています。

紡ぐしあわせ薬膳協会ホームページにて、

薬膳コラム「ジャスミン」が更新されました。

 

 

薬剤師、国際中医師、国際中医薬膳師、

紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師 伊東千鶴子です。

 

5月5日に立夏を迎えました。
まだ暑くもなく、過ごしやすい
時季でもあります。

慌ただしい新年度の
始まりを乗り切り、
お疲れがでていませんか。

ストレスなどによって、
疏泄をつかさどる肝の働きが
うまくいかないと、
気の流れが阻害されて、
気鬱やいらいらが現れます。

ストレスの原因は人間関係、
職場や学校、家庭のこと、
環境などさまざまで、
それをストレスとして
受け止めてしまうか、
やり過ごせるかは自分次第です。

気の疏泄を促し、
気の滞りを解消する食材があります。

香りあるものを挙げれば、
香菜、紫蘇、たまねぎ、にら、ねぎ、
バジル、ピーマン、三つ葉やオレンジ、
グレープフルーツなどの柑橘類、
からし、胡椒などの香辛料、
ジャスミンもそのひとつです。

ジャスミンは気の流れを正常にする、
気鬱の症状を改善する、
脾胃を調整して和やかにする、
精神不安や情緒不安を取り除くように働き、
気鬱、心煩(胸苦しさ)、易怒(怒りっぽい)、
食欲不振、噫気(げっぷ)、腹脹満、悪心、
胃痛、不眠、多夢、月経痛のあるときに
取り入れるとよいとされています。

「中医飲食営養学」にも、
女性は頻繁に飲むとよい、
月経の前後には特によいと
書かれています。

 



ジャスミン茶はマツリカの花(ジャスミン)を
緑茶や白茶、烏龍茶、プーアル茶の
茶葉に混ぜて香りをつけたものです。

ジャスミン茶の香りがもたらす効果が注目され、
数年前に行われた研究により、
ジャスミン茶の香りは自律神経に作用し、
鎮静効果があることを確認されました。

日々の生活のなかで、
ひとときだけでも腰を下ろして、
香りを愉しみ、お茶を飲むような、
自分を癒す時間があるといいですよね。

 

コラムと合わせまして、

栄養士、国際中医薬膳師、中医薬膳茶師、

紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師

野田知子先生が作成してくださったのは

薬膳レシピ「ジャスミン茶を使ってアジアンご飯 ~脾の養生~」です。

 

 

いつもながら、色鮮やかで美味しそうなレシピを

ありがとうございます。

早速、作りましょう!

昨日は、

日中医薬研究会関西支部の

zoom例会で、

アンチエイジングにまつわる話をと

依頼がありまして、

「延年益寿薬膳」と題して、

お伝えいたしました。

 

 

 

この日のお茶はオンタイム仕様、

菊花+緑茶で。

 

菊花(辛甘苦微寒/肺肝)には

疏風、清熱、平肝、明目、解毒、消腫、

緑茶(苦甘涼/心肺胃)には、

生津、止渇、清熱、解毒、袪湿、消食の

働きがあります。

 

終了後のランチ。

 

 

母の日でした。

こども達が贈ってくれたもの。

ありがとうございます。

 

 

シャトレーゼの

母の日スイーツは自分で買いました。

 

 

久しぶりの洋菓子の甘味とビールで、

今までの緊張がようやく緩みました。

 

そういえば、

母の日も、誕生日も、寂しくて、

自分で花を買っていたことがありましたっけ。

でも、それで心満たされるわけではないと、

気づくまでが長かったのでした・・・。

 

    

人気のムック本が

ブティック社より

再版されました!

 

「レモンでやせる!

血液、血管がキレイになる

特効レシピ」

 

dマガジンでも、読めます!私の

コラムも載っています。

 

香りよい

癒しのラベンダーティー。

 

じっくり蒸らして、

ラベンダーを散らしました。

 

 

ラベンダー(食味食性/甘温

帰経/心肝肺)には、

精神不安や情緒不安を取り除く

上亢した肝気の流れを正常に戻す

気を巡らせる

身体に溜まった不要なものを排出させる

作用があります。

 

不眠、いらいら、頭痛、口臭、

神経性胃炎によいとされています。

 

連休明けがなかなかきつかったです。

週末もお仕事です。

もうちょっと頑張りましょうか。

中国清朝末期の権力者であり、

72歳まで生きた西太后。

 

その養生法が知りたくて、

西太后に仕えた徳齢の手記や

「西太后の不老術」、

「慈禧光緒医方選議」を、

読んでいます。

 

体調がすぐれなかったり、

眠れなかったり、落ち込んだり、

親の介護が必要になったり、(私の場合は

家で面倒みないのか、近くの施設に移せ、

休みなら様子を見に行けと言われたり、

身体を動かせない本人に顎で指図されたり・・・)

こどもの心配事もあったり(取り越し苦労が多いけど)

そんななかで、動けるまで仕事を続け、家事もして、

いつまでも若々しくいたい、

老化に抗いたいというのが、

これからの人生テーマ。

 

西太后は外出先でも、

常に温かいものをとれるように、

食事担当のものを随行させていたと。

 

老化に関係する腎は寒さを嫌うので、

道理にかなっていると思います。

 

先日は

西太后の食事に出てきたという

「さくらんぼをあしらった豚肉」を

想像して、作ってみました。

 

 

☝不評だった

豚肉のソテーさくらんぼのソース添え。

 

 

☝今回は、厚めの豚肉をさいの目に切って、

缶詰のレッドサワーチェリーと

枸杞の実、赤ワイン

醤油、胡椒を入れて

電気圧力鍋で高圧10分、加熱しました。

あとで塩を加えて、味を調えました。

 

前回を振り返り、

酸味より塩気が引き立つようにし、

滋補肝腎の枸杞の実も加えてみましたところ、

家人が何も(文句も)言わず、

食べてくれました。

 

西太后の料理には、

季節の果物が取り入れられていたと

聞いています。

これから出回る佐藤錦のような

さくらんぼを使っていたのでしょう。

 

◇豚肉(甘鹹微寒/脾胃腎)

滋陰、補腎、潤燥、益気、養血、消腫

◇さくらんぼ(甘酸温/脾腎)

袪風湿、健脾、益腎、透疹

◇枸杞の実(甘平/肝腎肺)

滋補肝腎、明目、潤肺

◇赤ワイン(酸甘渋辛温/心肝脾)

益気、調中、暖胃、健脾、活血、解鬱