妖精のかくれ家 高田美苗のブログ -5ページ目

家へのこだわり

私が育った家は、建築にこだわりのある叔父が設計した家でした。

私にとっても、とても思い入れのある家でした。

昔の洋館のように、台所と居間を結ぶ配膳用の棚があり、鉄平石の暖炉がありました。

実家を出てからも、「いつか古い一戸建てに住みたい」という夢を持っていました。

 

参考になりそうな雑誌を切り抜いて、ずっと今も保存しています。

腰板、市松模様の床、フローリングならぬ板敷、在来工法のトイレや浴室。

涙が出るくらい好きです!

 

一つ前に引越しを検討した物件の中にも古い一戸建てがあり、注文住宅だったのでしょう暖炉があり趣のある家でしたが、結局は綺麗に整った便利なマンションに入居しました。

 

「いつか古い一戸建てに住みたい」という夢は、今回の引越しでようやく叶いました。

家賃の安さで選んだため凝った作りでは無いのですが、下手に手を入れられていないので、まぁまぁの古い風情があります。

ただ、住んでみると不具合や不便な事が沢山!

今は少しずつクリアしながら住んでいます。

 

いつまで住めるか分かりませんが、次に引っ越す場合もできれば古い戸建てに住みたいものです。

 

最近は表札を探していたのですが、小判型の陶器の表札は既に作っているところも無く、

仕方なく妥協して、ダイカットの金属の表札を頼んだところです。

雑誌の記事など見ていると、「改装前の方が良かったのに」というものも多いです。

最近のYouTubeの「団地をリノベーションする」というような動画も、

新しくピカピカになった部屋を見て「あ〜あ」とため息ばかり。

 

最後に、洋館の写真。

こんなにゴージャスな建物は望んでいませんが(笑)。

ここまで行くと、流石に住みにくいかもしれません。

 

少し、制作を再開しました。

長い間お休みしていましたが、少しずつ制作を再開しています。

どうも住む場所も自分も「借り物」のような気がして落ち着きません。

7月の展示には、最低2点、こちらの作品を出品予定です。

あと1点、描ければ良いと思っています。

 

夏から秋に向けて展示ラッシュ。

そして年明けには個展を控えています。

なんとかスピードを上げて制作しないといけないのですが。

見返り美人……的な?

郵便局に、購入した切手を忘れて帰って来てしまいました。

3日後に窓口に行って「切手の忘れ物はありませんでしたか?」と訊くと、「どんな切手ですか?」とのこと。

咄嗟に「見返り美人のような……」と言うと、すぐに心当たりがあったようで返してくださいました。

 

それは良いのですが、私としたことが「上村松園の『序の舞』」と言うのが、サッと出て来ずに猛烈に悔しい!!!(笑)

切手を忘れて帰ってことよりも何よりも、作家とタイトルが咄嗟に出て来なかった事が1番の後悔です!

 

でも、分かって貰えたもんっ!!!