ピースってタイトルの推理小説が今まで1番最悪。1番好きなのは綾辻行人さんのAnother。
ピースを買った経緯なんだけど、蔦屋書店で平積みにされてて、面白そうって思って買った。
ちなみに後でわかったんだけど、買ったタイミングの時には新作ではなかったみたい。
内容も最悪だったし、ご発注したんじゃないかと思ってる。
読んでもらわなくていいと思っているので、この先はネタバレしてきます。嫌な人は読まないでね。
定年間近の刑事が地方の事件を解いてくって話なんだけど、設定から煩わらしい。
この刑事は地方出身なんだけど、この最後の事件がたまたま地元で、久しぶりに故郷に戻ったら方言が自然と出てくる。
最初から地方の刑事でよくないか?と、まぁここまではまだいいんだけど、東京から来る刑事と話す度に「あれ?○○さんって方言でしたっけ?」「実はこの地域の出身で、久しぶりに故郷に戻ってきたら方言が出てしまいまして笑」
このやりとりが2回か3回あった。
読み手としては「もうわかったよ!そのくだり!」ってなる。
事件は連続殺人で、主人公が来てからも殺人が続いてく気がする。
この事件を主人公と地元の幼馴染み?みたいな人と解いて行くんだけど、動機も不明だし、被害者の繋がりもないって感じ。
ただ被害者はみんなピースをして死んでるって共通点がある。
結局犯人は精神病患者が無差別に殺してただけで、被害者に繋がりは一切なかった。
ピースしてるのにもさほど深い意味がない。
この時点でかなり「えっ?」ってなったんだけど、物語はここで終わらない。
主人公は「真犯人は一緒に事件の解明を進めてた幼馴染み?で、あいつがマインドコントロールして殺しをやらせてた」って、推理し始める。
これまた「えっ?」ってなる。
いやいや、マインドコントロールとか言い始めたら犯人誰でもよくね?
なにそのオチって思ってたのも束の間。
なんと、そこで物語は終わる。
「えーーっっ??」
その最後のわけのわからない推理いらなくない?
当時調べてみたら特に続編もなかった記憶がある。
あまりにもモヤっとしたのですぐにブックオフで売った。10円か20円で。
続編があるよとか、この小説はこうやって楽しむんだよ的なご意見ありましたら、コメント下さい。
たぶん続編も読まないし、読み返しもしないけど、参考にします。
ついでにもう一個面白くなかった作品があって、主人公が寝てる間に別人格が現れて、普段イジメてくる人を殺してく話。
タイトルは忘れた。
この小説はかなり序盤からそれっぽい描写が多くて、作者的には最後に伏線の回収をしてるんだろけど、俺的には「なんのひねりもないのかよ」ってなった。そのまんま過ぎてがっかりした。