日時: 2023年9月17日(日)14:00
場所: かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホール
曲目: フィデリオ序曲、シューベルト第4番「悲劇的」、「田園」
指揮: 吉川武典
ゲストコンサートマスター: 白井篤
田園が聴けるので京成青砥駅から歩き10分弱の会場へ。この時期としては苛烈な蒸し暑さで、着いたときはもう汗びしょだった。
プログラムを読んでいて、楽団名のブロカートとはドイツ語で「錦」のことであり、母体となった大学の所在地が錦町だったことから命名した、と分かると、この経緯は読んだ覚えがあるので、以前に演奏会を聴かせていただいたことがあるはず、と思い当たる。帰宅後調べると2018年9月のことだった。その時には結構良い印象を受けていた。
さて演奏である。フィデリオ序曲は緊張感があって好きなほうだったけど、シューベルトの4はピンとくるものがなく、曲の感じが徹頭徹尾変わらなかったように思えて、ほとんど居眠りしていた。「田園」ではこんなことにはならないだろう、と期待。
しかし「田園」が始まるとびっくり。チューニングが合ってない? 或いは他の何かが揃ってない? 何しろいつも聴きなれている「田園」とは全然違う響きで、これはどうなるのかと心配になった。しかし5分から10分するうちに落ち着いて普通の「田園」になり、ほっとした。逆に、この曲を聴いていて一番良いと思ったのはやや強めに吹いていたホルンで、特に終楽章での聞かせどころを強気に乗り切ったのは、聴いていても「やったね!」と思って頬が緩んだ。2ndバイオリンとヴィオラもこういう感じで表現すれば全体がより締まっただろうに、と思う。
さてアンコール。ゲストコンサートマスターをソリストとしてベートーベンのロマンス第2番が演奏された。中学時代に買ったバイオリン協奏曲のLPの余白に入っていた懐かしの曲だ。こういう場で聴けるとは思っていなかったので凄く嬉しかった。それにしても、秋にリサイタルを開く予定、とのソリストの奏でる音階の美しかったこと! 彼我の音楽性のレベルの違いに瞠目せざるを得なかった。