日時: 2023年7月30日(日)14:00
場所: 江戸川区総合文化センター大ホール
曲目: コリオラン序曲、マンフレッド序曲、「ザ・グレート」
指揮: 田代詞生(たしろつぎお)
この日も女子サッカーワールドカップでさほど好試合が組まれていなかったため、前日の晩i-Amabileで見付けたこちらの演奏会へ。惹きつけられた要因はこの楽団の演奏会で毎回音楽を堪能することができているからであり、今回の演目が好きだからではなかった。聴くたびに好きになったり嫌いになったりするザ・グレートに対する私の好みが、この楽団の演奏で良い方に揺れたらいいな、と思って会場に馳せ参じた。
演奏会が始まり指揮者が登場。ここで「あ~、彼だ!。この人なら良い演奏会になるに違いない。」と即座に思った。前回同じ組み合わせの演奏会ですっかり魅了された指揮者であり、登場すればすぐ彼だと分かる大きなお腹。
コリオランはその通りの素晴らしい演奏だった。遅めのテンポでじっくりと見通しの良い演奏が展開された。これまでこれほどこの曲に引き込まれたことはなく、単に「終始深刻なムードが続き、そのまま何となく終わって行く曲」と思っていた私の評価を一新して頂いた。マンフレッド序曲は、しかし、良さが全然分からなかった。オケは良さを分かって演奏していたのだろうか。
ザ・グレートは出だしから素晴らしく、「そう、こういうふうにいい曲なんだよ。」と思いながら充分楽しむ。しかし終楽章はたぶん疲れてしまったようで、崩れた個所が幾つかあったように思う。そうなっても不思議でない矢鱈と長くて演奏困難な曲だと再認識した。もちろん聞き手である私が勝手に聞き疲れただけなのかもしれない。なにしろ最近聴いた幾つかの演奏会で、メインステージの後半、聴く集中力が落ちてしまうことが続いているからだ。聴きに行く回数を減らすとか、何か集中を保つための対策を考える必要がありそうだ。
さて余談だが、演奏終了後、半ば恒例となっているオケ伴付き「校歌斉唱」が行われ、少々驚いた。オケの名前に入っている淡交というのは母体となった高校の卒業生の同窓会、淡交会から来ているのであり、その高校の卒業生による淡交フィルが校歌を演奏するのは、多少アナクロながら理解できぬこともない。しかしそれは、このオケの発展に大きな力となった卒業生新田さんが指揮していれば自然なのであって、田代さんは卒業生なの? 帰宅後調べてみるとそうではなさそうだった。そうではない指揮者先生がわざわざ舞台から「これから恒例の校歌をやりますよ」(文言は覚えていない)と語りかけ校歌を演奏するとは、とてもとても意外だった。少なくとも付き合いの良い人なのだなと感じ入った。
次回定期は1月24日(日)ティアラこうとうでドボルザーク7他の予定とのこと。