2023/06/11 日本大学管弦楽団第101回定期へ | takacciの「見た・観た・聴いた・読んだ」

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音楽に関すること、観たこと、読んだことへの感想などを書いていきます。(文中敬称略) 2019年4月より別サイトで掲載していた写真の記事も同居させましたが、20年7月に元に戻しました。

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日時: 2023年6月11日(日)17:45

会場: 浅草公会堂大ホール

曲目: ナブッコ序曲、スラブ行進曲、ラフマニノフ・交響曲第2番

指揮: 佐藤雄一

 

浅草公会堂でコンサートを聴くのは2回目。改めて浅草の一等地にある行き易い会場だと思った。中の造りがちょいと古風だったり喫煙ブースが置かれていたり、と下町の演芸場の雰囲気もする。会場の響きは悪そうに見えるけれど、今回のように大きな音量の大オーケストラが熱演しても大丈夫で、丁度良い入れ物だったと感じる。

 

ナブッコの序曲はあの口ずさみたくなるようなメロディーで快適に導入され、あとはチャキチャキッと簡潔に盛り上がって終わった。上手で聴き易い演奏だった。

スラブ行進曲を聴いているとこれもしっかりした説得力のある演奏であり、私が中学・高校時代にこの曲が大好きだったことを思い出させてくれた。そうだよ、こういうふうに良い曲なんだよ、と何回も相槌を打ちながらワクワク聴く。クライマックスになってもバランスは保たれていて素晴らしかった。大収穫! これほど良い思いをできるとは期待していなかったので大変嬉しかった。

 

さてこの日のメインのラフマニノフである。引き続きの大感激を予想して聴いていたのだが、意外にも曲が良く分からない。特に第一楽章。長大でいつ終わるのか分からない、という中で、ごちゃごちゃと複雑なパッセージがこねられ続けており、聞こえるべき声部が何処で鳴っているのか、と聞き耳を立てても分からなかった。そう言えばこの楽章はこれまでも良く分からないまま聞いていたのであって、第二楽章で気分がはっきりし第三楽章でぐっと引き込まれる、というパターンだった、と思い出す。

しかし、曲が進行し、確かにこれまでのパターンも分かってはいたのだが、やはり説得力が足りなそうな演奏だった。これだけの技量を持つ楽団がこれだけ一生懸命演奏しているのに、それでもなお曲が光り輝く域には達していないのか、と嘆息。これは大変な難曲だ、と頑張る楽団を眺めながら感じた。私の席の周りでも周りの様子を伺うような動作をする人が居て、これは集中が切れた人だな、私もちょいつらいけどそれなりに楽しんでいるよ、と心の中で呟いたりしていた。

 

帰宅後手持ちのCDで聴き返してみたのだが、やはり第一楽章は分かりにくかった。さて、次にこの曲の演奏を聴きに行くまでに、私はこの楽章の良さを分かるまでに成れるでしょうか?