日時: 2022年8月7日(日)14:00
場所: 北とぴあさくらホール
曲目: フィデリオ序曲、ドヴォルザーク Vn協奏曲、チャイコフスキー4
指揮: 清水醍輝
独奏: 長原幸太
あまり耳にした覚えのない楽団名のオーケストラ。もらったプログラムに載ってる過去の演奏会の記録を見たら、会場は大船、横浜、川崎、と神奈川が殆どであり、それもメインは大船のようだから、先ずは会場の遠さで私の行先選考から漏れていたようだ。今回の会場は王子とまあまあ活動範囲内であり、しかも三度聴いて三度とも素晴らしい音楽をプレゼントしてくれた指揮者が指揮するのだから行かなくちゃ、と、特に好きな演目があるわけでもないながら聴かせて頂くことにした。
最初のフィデリオ序曲ですぐ、良い響きで説得力ある演奏に引き込まれた。しかし、いいなあ、とうっとりしているうちにすぐに終わってしまった。
Vn協奏曲は無念ながら沈没。終始うとうと状態だった。目の前で綺麗な音楽が進行しているのに、こちらからは取り付く島もないといった感じで手掛かりが見付からず、ずるずると意識を失う、また目覚めて挑戦するも撥ね返される、この繰り返しを何回かやってしまった。聞き覚えのあるテーマがあちこちに出てきたのは覚えているのだが、それがどのように展開・発展するのか分からなかった。
チャイコフスキーは期待以上に良かった。しばらく聞いていない間に曲への印象が、大きな音の出る曲、となってしまい、その上、チャイコフスキー後期の交響曲の中では構成的にも少々、、、な曲で、との先入観があって、それなりに構えて演奏に臨んだのだけど、演奏は着実にバランス良く進み、他の楽団ではよくある「金管の吹きすぎ」による他声部圧迫は第一楽章のごく一部で起きただけで、概ね全合奏においてもバランスが崩れることは無かったと思う。聴きながら思ったもう一つのことは、この曲の響きとか構成の仕方が白鳥の湖に似ているな、ということ。同じ作曲家が作った曲同士なのだから当たり前と言えば当たり前ながら、これまでそのように感じたことは無かったので新鮮に思えた。終楽章の第一主題はさすがにうるさ過ぎるけど、終始あの手この手の工夫が凝らされていて聴き応えのある曲、と見直して会場をあとにした。