日時: 2019年9月1日(日)14時
場所: なかのZERO大ホール
指揮: 井田勝大
曲目: ブリテン・歌劇「グロリアーナ」から舞曲、ストラビンスキー・ディヴェルティメント、シベリウスsym1
私の感想文を検索してみたら、この楽団を少なくとも3回聴きに行っている。そしてどの演奏会でも必ず一つは良い思い出を家に持ち帰っていた。
HPによると、北大響の在京OBを中心に1994年に創立されたけど、今ではそれ以外の人が半分を越えたそうだ。いずれにせよ在京アマオケの層の厚さを感じる。
ブリテンは近年その響きに強く惹かれている作曲家。今回はその聴いたことの無い曲が演奏されるので楽しみにしていた。しかしボーっとした印象で良さが分からなかった。
ストラビンスキーはあまり好きじゃないし、そのディヴェルティメント(バレエ妖精の口づけによる交響組曲)は聴いたことないし、要はあまり期待していなかったのである。しかし演奏が始まると心地良くなってきた。きびきびした演奏は弦楽の弓の動きが生き生きしてきたことと関係あるのだろう。まるで野球のピッチャーの腕が振れてきた時のような感じのようだった。ストラビンスキーにしては割りと古典的な曲のように聞こえたけれど、演奏を十二分に楽しませていただいた。
シベリウスの1番。これの演奏は私がこの曲に抱いていた「このくらいの曲だろう」という偏見を見事に吹き飛ばしてくれた。始まって間もない頃に弦の高音部がキラキラと点滅するような輝きを放ち、これが爽やかで美しかった。この曲は何度もCDやアマオケの生演奏を通じて耳にしていたのに、これほど美しい響きの曲だとは感じなかったのである。そのあとも、曲の構造はまだ分からないながらも、目を見張るようなフレッシュな気持ちで聴き続けられた。何とありがたい! 幾ら楽団が上手なアマオケであっても、指揮者の曲理解と適切な指導が無ければこういう演奏にはならなかったのではないだろうか。いやいや、素晴らしい演奏会でした。こういう演奏に出くわすことがことが出来るのもアマオケを聴き回る醍醐味の一つに違いない。
次は来年6月、私の好きな佐々木新平指揮で、私が聴いたことの無いエッレルや、聴いてもピンと来たことの無いメンデルスゾーン5、ラフマニノフ・交響的舞曲の演奏会を開くそうだ。さあてどうしよう。