日時: 2019年8月25日(日)14時
場所: 習志野文化ホール
指揮: 小室昌広
曲目: チャイコフスキー 歌劇オネーギンからポロネーズ、バイオリン協(独奏:漆原朝子) ブルックナー4
創立35周年記念と銘打たれた演奏会は賑やかなポロネーズで華やかに始まった。恥ずかしながら最近のクラシック音楽業界にとんと疎い私は、バイオリン協奏曲で独奏が始まるとびっくりして目を見張った。アマチュアオーケストラの演奏会で協奏曲の独奏を担当する方々とレベルが違ったのである。演奏に引き込まれて十二分に楽しめるというのは、こういうことを指すのだろうと思った。ピアノ独奏では他の演奏会でびっくりしたことがあるけれど、弦の独奏では初めてのことだった。後日、プログラム冊子を読んでみたら、創立35周年を記念して世界的バイオリニストに来て頂いた、と書かれていた。そういうことも知らず、いつも通り協奏曲には期待せず、ブルックナー4がどのくらい楽しめるかな、と参上した自分が気恥ずかしく感じられたのだった。
そして、自分はこの協奏曲が長いこと好きだったことを思い出した。10年近く前になると思うけど、世界的コンクールで日本人が上位に食い込み始めた頃に上位入賞した独奏者が、この曲を弾くというので聴きに行ったのである。しかし、独奏の部分になるととっても遅くなってしまう。こんなにテンポが変わっても許されるのか、と訝るほどの変わりようだった。ゆっくりの独奏が終わると指揮者は最初のテンポまで上げる。これが延々と繰り返された。自分のテンポを貫きたかったというのはあるだろうけど、年齢要因で速く弾けなくなったからなのではないか。とにかくそれ以降この曲を聴きたいと思わなくなった。それがこの日覆されたのである。何とラッキーなことか!
ブルックナー4番でオーケストラは健闘していた思う。でも協奏曲で聴かせた集中力が強く私の印象に残っていて、この長大な曲の方はさすがに長くかんじられた。自分がそう感じると、周りの人もそう感じているのではないかと思ってしまう癖が私にはある。そう思うと、自分はこの曲の聴きどころを要所要所、どんな音が出てくるのか楽しむ、という聴き方が出来るけれど、義理で来ている人達はどんなに長く感じていることか、と余計なお世話の心配までしてしまう。(たぶんトイレで)途中席を立つ方々を見るにつけ、一度休憩を入れても良いのになあと思わざるを得なかった。