11月18日はヤマハホールでミカラ・ペトリと西山まりえのデュオリサイタルを聴いてきた。
子供時代から縦笛が好きで、学生の時にはアルトリコーダーを練習した自分としては、これまでにメディアを通して聴いてきたリコーダー奏者の中で一番好きな奏者であるから、これは是非一度演奏会の会場で演奏を体験したいと思ってチケットを購入した。6000円。チェンバロとバロックハープを西山まりえが弾き分けるというのも演奏会に行きたくなった要因の一つだった。盛り沢山で楽しそう。
さて演奏は。
メディアを通して聴いてきたように、ペトリの演奏は音程もボリュームも運指の速さ・正確さも完璧、という感じだった。
演奏が終わって拍手を受ける笑顔のペトリはとても感じが良い。
でも、古楽中心のプログラムでは途中から疲れてしまった。私としては例えばテレマンの組曲イ短調のリコーダー独奏を、室内オケの演奏会の中で吹いていただいた方が感激しただろう。幾ら超絶技巧でも、テーマが次第に細かく変奏され、最後は超速に盛り上がって終わるのばかりでは同じことの繰り返しに聞こえてくる。
誰かの指示なのか、或いは元々の性格のせいなのか、チェンバロもバロックハープも目立たぬ伴奏に終始。お互いがインスピレーションを投げ掛け合うという意味での「デュオリサイタル」ではなかったと思う。
プログラムに挟まれていたパンフの中でヤマハリコーダーフェアの広報やペトリの推奨する楽器の紹介もあったところを見ると、ヤマハが主催したこのコンサートの位置づけが透けてきた。
熱演を終えたペトリはコンサート終了後すぐに、CD購入客へのサイン会に登場。この翌日に横浜で、同じコンビでコンサートをするというのに、凄いハードなスケジュールだな、大丈夫なのかな、と、私は気を揉みながら会場をあとにした。