「エイラク」はよくできたドラマで何度見ても飽きない。U-NEXTでは1話から59話までが無料で見られるが、60話から最終回の70話は課金が必要になる。しかしYoutubeで見られる。ただし日本語字幕は不完全なため、あらすじサイトで内容を知っていれば、なんとか理解できるかもしれない。

 

 

 「エイラク」に出演している女優の多くの身長は165センチから168センチ。これはあらかじめ背の高さがでこぼこにならないように設定したのだろう。しかし「慶常在陸氏」という女性だけがとびぬけて高く見え、違和感を感じた人も多いのではないだろうか。

 

 陸氏も歴史上実在の人物で「常在」は下級の側室。しかも彼女は乾隆帝の子供を一人も生んでいない。しかし彼女の最終階級は「慶恭皇貴妃」だ。皇貴妃は皇后の次の階級だから大出世。その理由は「エンラク」の中でも暗示されていたが、彼女は瓔珞(令皇貴妃→孝儀皇后)の右腕になり、令皇貴妃が生んだ第十七皇子の永琰(次の嘉慶帝)の育て親になる。だから最終話では最前列にいたでしょ?!

 

 まあドラマだから「虚実とりまぜて」ではあるが、中国清代の歴史の勉強にはなる。教科書を見ての暗記はすぐに忘れるが、ドラマの内容は意外と忘れないもの。「エイラク」は良い教材になるんじゃないか?