中村哲医師と警備の人たちが殺害されたのが12月4日。日本では「誰が中村医師を殺害したのか?」という議論はない。どうやら「中村医師は平和の使者」ということにしておきたい人がいるようだ。

 

 

  一方、現地アフガニスタンでは「ISIとタリバンによる犯行」が疑われている。ISIとは「パキスタン軍統合情報局」のことだ。中東情勢ではよく耳にする情報機関だ。「ISIはタリバンの黒幕」という声もある。  アフガニスタンは多民族国家だが、最大多数派はパシュトュン人。中村先生が助けているアフガニスタン農民の多くもパシュトュン人であり、タリバンの多くもパシュトュン人。中村先生の安全を確保していたのもパシュトュン人なのだ。アフガン情勢は複雑なのだ。

 

 

  中村先生は亡くなられたが、中村先生の遺志は今後も生き続けるはずだ。