ミュージカル座【結婚行進曲】 | たかびの自己満観劇ブログ

ミュージカル座【結婚行進曲】を鑑賞してきました。


ミュージカル座の鑑賞も、3年間で【ひめゆり】【I HAVE A DREAM】【ロイヤルホストクラブ】【マリオネット】【スター誕生】【トラブルショー】と来て、今回の【結婚行進曲】で7作品目11回目の鑑賞です。

ミュージカル座を知らなければ来る事もなかったであろう光が丘IMAホールも、気が付けば6回目。

【結婚行進曲は】今期が初演の新作で、結婚相談所を舞台としたコメディ。

結婚したい人、結婚したくない人、結婚出来ない人、結婚を斡旋する人、それぞれの裏事情、理想と現実のギャップを、あるあるを交えながら描いた内容で、賑やかでドタバタした楽しい作品でした。

キャスト



 

この作品は、正直見た目的にも若くない畠中さんがとにかく派手に踊りまくるのも見どころの一つ(笑)

----あらすじ(公式より転載)----

結婚コンサルタントの小田島史郎(畠中 洋)は、結婚したい男女を結びつけるプロフェッショナル。

今日も、どうしても結婚したい男女が、大勢小田島の結婚相談所を訪れる。

年の差カップルでも年収格差カップルでも不似合いカップルでも、小田島の説く「結婚10の喜び」で、みんな結婚したい気持ちになってめでたくゴールイン! 

しかし、そんな小田島も、自分の結婚は地獄だった。

どうしようもない悪妻の花美(水野貴以)のせいで、家庭はいつもひっちゃかめっちゃか、最悪の状態に!! 

結婚することに、喜びなんてあるのだろうか?? さて、このミュージカル、どっちに転ぶ・・・!?
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という訳で、ネタバレ注意




舞台は小田島結婚相談所。

オープニングから、どこかで聴いた事があるような?耳障りの良い楽曲でラインダンスが踊られるなど賑やかな幕開けです。

一癖二癖ある人達ばかりが訪れる結婚相談所で、所長の小田島は男女双方をうまーく煽てながらお見合いをセッティングし、訪れた人に無料で配る冊子【結婚10の喜び】の内容を小出しにしながらお見合いを盛り上げていくシーン。

裏では、この場でカップルが成立させる事よりも所が企画するお見合いパーティーやお見合い旅行への参加者を多く見付ける事を優先するような指示を従業員に与える経営者としての一面を見せつつ。

結婚10の喜び、を説いてカップルを成立させる事に喜びを感じている、としつつ、自らの実生活はヒステリックなマンガ家の妻と3人のわんぱくな子供たちに翻弄されて家に居場所がない、毎日うるさいと怒鳴り込んでくるお隣さんに頭を下げる、自らが結婚の喜びってなんだかわからない状態の小田島。

一幕はお見合いのあるあるを中心とした賑やかで笑える展開に、自宅でのドタバタを絡めていく展開に。

一見、何故あなたが結婚相談所なんかに?と思う様な高収入高学歴のイケメンや、登録内容を見る限り非の打ちどころが無いような美女が、お見合いが盛り上がってくる中で小出しにしてくる、いやいや!それはダメだろ!って様な裏情報の数々にお見合いが破綻していったり(笑)

↑これはアレですね、コーラスラインで『履歴書に書いてない事を話してもらおうか』ってザックが言うアレが如何に大切な事かを物語ってますね(笑)

本人が教えてない事を相手が勝手にFACEBOOKで調べて知ってたり(笑)

↑SNS時代あるある。東宝のファーストデートにも同じ様なシーンがありましたね。

極度の潔癖だったり、まずは異性との付き合い方を学ぼうとしてる段階の人がいたり、そもそも結婚が目的じゃない人が混じってたり、とにかく色々振り回される従業員。

その反面、いや…これは結婚出来んわ…って思う様な欠点や趣味などを持ってる人と、それを求めてる奇特な人が偶然居合わせたり、本当に出会いって面白いな~って思う様なシーンもあったり。

ん?ひょっとしてこれ、アレのオマージュか?と思う様なシーンが出てきたと思ったらセリフでまんま固有名詞を出しちゃったり(笑)

↑普通に『劇団四季』って名前出てきたしね(笑)

私生活ではお互いに余裕がないばかりに、誤解が誤解を生んで大喧嘩、子供はそれを見て大泣き、姑まで居着いてしまい、カオスそのもの。

姑さん役が宝塚元トップスターの瀬戸内美八さんという方で、さすがのオーラで登場だけで全部持っていっちゃう様な方だったのですが、そんな方が演じる崩れた役がまた面白かったのと、役のセリフとして言う言葉の中に役者本人のプロフィールに関するネタが散りばめられたりと芸の細かさも面白いところ。

そんなこんなで主催お見合いパーティーを経て、そこで結ばれたカップルの結婚式と、結ばれなかった人達のお見合いパーティーのために主催したハワイ旅行では雰囲気変わって、フラダンスやハワイアンで楽園的な雰囲気の舞台になるものの、またそこで思わず笑ってしまう事件が次々に起こって行くわけですが、そこでクライマックス。


これまで凄くドタバタ明るく楽しく笑える舞台でやってきて、なんで急にそうなる!?という様な急展開。

しかし、その急展開が、小田島が小出しに説いてきた『結婚10の喜び』の最後の部分に繋がり、10の喜びが完結する感動的な雰囲気に。

なんなのこれ、この落差反則じゃね?と思うか、急展開過ぎて頭が付いていかないと思うかは見る人次第だと思いますが。

個人的には非常に面白く好きな作品だと思いました。

公演期間が短く、もう一度見に行く事が出来ないのが残念ですが、再演の際は絶対にもう一度見に行こう!と思える良作でした。



さて次回の鑑賞予定は来月、劇団四季の【ソング&ダンス65】。
ミュージカル座は11月の【マザー・テレサ 愛のうた】を観劇予定です。

 

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