10日以上経ってしまいましたが、11日は劇団四季のファミリーミュージカル【ガンバの大冒険】を鑑賞してきました。
劇場は自由劇場。ここの劇場で上演される作品もあと幾つあるか…。
1972年の児童文学(冒険者たち ガンバと15ひきの仲間)、1975年のアニメ(ガンバの冒険)、1976年のニッセイ名作(冒険者たち ガンバとその仲間)初演と、自分が生まれるより昔の作品です。
【ガンバの大冒険】と言う作品タイトルはニッセイファミミュから一般ファミミュに替わってから改題で付いたタイトルらしく、そのタイトル自体は2008年頃に知って、それ以前からガンバのナントカってアニメがあるのは知ってたので、アニメを舞台化した作品なのかなって思ってたんだけど(その時はよもや、アニメも舞台も自分が生まれる前からある作品だなんて知らなかった)、アニメより更に古い児童文学がある事は今回初めて知りました。
キャストボード…相変わらず自由劇場のキャストボードは撮りにくい…。
こんな感じ。
バレット役の井藤湊香さん、先月に妹の霧矢大夢さんをマイ・フェア・レディでみたばかりですが、四季と宝塚や東宝で兄弟、あるいは姉妹って割と多いみたいですね。
知ってるだけでも、川口竜也さん雄二さん兄弟、井藤湊香さん霧矢大夢さん姉妹、高瀬悠さん和音美桜さん姉妹…
ストーリーはこちら(公式HP)
町の中で暮らすネズミが何か大きくて広いものを求めて冒険の大海原に出る…っちゅー話で、アニメの絵柄をどこかで見た事があるからネズミが主役だって事を知ってた様なものの、四季の作品ではキャストの衣装やポスターのイラストその他諸々、ネズミっぽさはほとんどありません。
HPのイラスト。
よーく見ると、お情け程度に尻尾が付いてる程度。実際の衣装の尻尾はイラスト以上にわかりにくい。
ライオンキングみたいにパペットを頭に乗せてる訳でもなく、全員が全員グレーか茶色の肌をしてる訳でもなく、それぞれ個性的な恰好をしてて、人間の恰好をした人間たちが『オレ達はネズミ』って言ってる様な感じです。
台詞に、ネズミって言葉が出てくるまで、ネズミって設定は舞台化によって省かれたの?人間に置き替えられたの?と思ってた程。
開口バリバリな台詞、あまりに端折り過ぎな心理描写(誰が何と言おうとオレは絶対Aなんだ!⇒それは違うよ。Bだよ!⇒そうか…Bが正しかったんだ…よし、これからがBだ!みたいな…笑 心動かされ過ぎだろ…笑)など、ファミリーミュージカルらしさも多分んにありながらも、他のファミミュとは一線を画す要素も。
それは『死』
ともすれば、敵味方仲良く握手、悪玉大将すら改心し、死とは無縁なファミリーミュージカルも少なくない中で、死ぬわ死ぬわ。
敵味方併せて4人(4匹?)も死ぬファミリーミュージカル、初めて観ました。
特にそう言う説明はなくとも、出てきた瞬間に、あぁこの人がヒロインなんだな…と理解出来るような潮路姉さんですら死んでしまう容赦のなさ。
↑潮路さん(当日は服部ゆうさんでした)、それこそネズミである事をすっかり忘れる様なビジュアルです。
それから、潮路姉さんが死ぬ間際に発する【言葉にしなくとも気持ちは伝わる】的要素。
そりゃ、あそこまであからさまな描写をしてくれれば、嫌でもわかりそうなもんだけど、でもファミミュのターゲット層(主に小学生低学年くらいまで?)には、まだそういうのは難しいんじゃないかなー?と思ったり。
そう、それから、みんなで歌おう的にテーマ曲が設定されてるファミミュでは、正義の歌vs悪の歌で競われるのがお約束になってる、クライマックスの戦いのシーン。
テーマ曲が設定されていないガンバでは、正義の舞と悪の舞(ダンスと言える程のものではない)で競われるのも面白いところ。
この時に行われる正義の舞が、日本のお祭りって感じで何か好きでした(笑)
(実際に和太鼓が舞台上に登場するしね)
↑テーマ曲が設定されていない=お客の子供達が参加出来ない。まぁ、大人としては出来れば『客席のみんなも一緒に歌って!私達に力を貸して!』っていう、こっ恥ずかしい演出は無い方が助かるけどね(笑)
子供向けの演出や筋書きなど、観ていてうんざりする点は多々あるけど、作品の本質としてはそこまで浅い物ではないかなぁと。潮路が死ぬ時はうるっと来るし←
お見送りでは、小さい子供も沢山いたし、別に役者さん達とお話したい訳でもないし、無理に握手せずにスルーして帰って来ようかなーと思ったものの、ちょうど出口のところにガンバ役の分部さんが立ってて避けて通れない状態だったので、分部さんとだけ握手しました(笑)
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