水曜日、劇団四季【リトルマーメイド】を鑑賞してきました。
同作品の鑑賞は2年2ヶ月振り通算4度目。
最近はキャストチェックとか全然してないんだけど、たまたまチェックした時にアリエル役が未見の松元恵美さんだったので、未見キャストだし楽も発表になったし、次の休みは昼間空いてるし(ソワレだったらアウトだった)、次のキャス変で変わらなかったら前予で行こうかな~と思って行ってきた次第。
久し振りに来た四季劇場・夏、前回来た時はこんなパネルなかったなぁ。
多分今回で見納め。まだ楽まで10ヶ月くらいあるけど。
他の劇場とは違ってこういった塗装まで作品に合わせている夏劇場。
次はどんな風になるんだろう?
キャストボード。
びっくりしたのが、つい何年か前に東宝のレ・ミゼラブルでコゼットを演じていた磯貝レイナさんの名前があった事。え、四季に入団したの?
前回鑑賞時からのキャストチェンジは以下の通り。
座席は6列センターやや上手より。以前は最前は3列とかだった気がしたんだけど、きっちり1列目からありました。あれれ??
客席は大半を学生団体が占めてましたが、それでも空席がチラホラ。
これはそろそろ終わりにしようか…と言うのもわかるなぁ。
さて、初見の松元アリエルはどうだったかと言うと…。
見た目はとても華奢で可愛らしい感じですが、ちょっと声量があまりないかな~と言う印象。
そもそも歌い方が、オリキャスの谷原さんの様にバン!と声を張る感じではなく、どちらかと言うと囁く様な歌い方をしていた感じがしました。
なので、谷原アリエルが声を張り上げるシーン(例えばPart of your World Repriseなど)は、その声量のイメージがある分、ちょっと物足りない印象が残ってしまいました。
松元アリエル目当てで行った公演だけど、そのほかも興味深いキャストがいてそちらにも自然と目が行きます。
例えばアクアータ、当日は大和貴恵さんで、アムネリス王女がおる!!ってな感じだったし。
例えばシェフ・ルイ、当日は白瀬英典さん。白瀬さんと言えばアラジンのバブカックですが、やっぱりああいう太目でひょうきんなキャラが似合うなーとか(笑)
あと、アリエルの声量が足りないなーと思う反面、アンサンブルでもの凄い声量の方がいらっしゃいました。
アンサンブルは本当にわからないので、どなたかがわからないんだけど、エリック王子初登場時の船で、船が上手側に捌ける時に船の一番後ろに立って物凄い声量で歌う男性アンサンブルさん。あまりの凄さにその日初めて拍手が起こりました、。
新しく見たキャストさんばかりでなく、開幕からいる、セバスチャン役の飯野おさみさんも凄いなーと。
開幕直後なんて、アンダー・ザ・シーを歌い終えた後とか、もう目も当てられない位にヘロヘロだったのに、今じゃ平気な顔をしてます。
何が凄いって飯野さん、再来月には70歳ですよ?
こんなにタフな70歳がいるかっていう話です。
逆にアースラ役の原田真理さんは一時より全体的に少し劣ったかなー…と言う個人的印象。
余談としてと、ある方に『何故人魚の伯母が大ダコなのか』と言われ、そういうモンだと思ってた身としては、確かに!!!!と改めて思わされる部分がありました(笑)
人魚の父は人魚(トリトン)、ライオンの父もライオン(ムファサ)、そしてライオンの叔父もライオン(スカー)です。
なのに何故、人魚の伯母は人魚ではなく大ダコなのでしょう。言われてみれば。気になりますな。突っ込んだら負けな事案かも知れないけどw
キャストについてはその位として、やっぱり脱浅利第一弾として色々模索しながらの制作だったであろう作品ですが、開幕当初は台本も、これまでの浅利台本には使われなかった砕けた若者寄りな言葉使いなどがかなり不評で散々叩かれて、しまいにはこの台本を書いた元四季の俳優、藤川和彦さんはリトマ開幕後1ヶ月で、追われる様に突然退団してしまったけど、それから4年、結局台本が大きく直された形跡もなく、また『シカト』『何様のつもりぃ!?』などの浅利台本にはなかった若者言葉による言い回しも、好きになったとは言えないけど、以前ほどは気にならなくなったかな、という感じ。
また、他の作品に比べるとイマイチセンス悪いなぁ…と思ってた言葉遊びも、この日は学生が多かった為か、いい感じにウケていた。
作品の質が犠牲になったとは言え、新規顧客の獲得には成功してるんだろうなぁ。
半面、四季ファンはディズニーアニメミュージカルに慣れ過ぎて難しい内容のミュージカルを受け入れられなくなった、なんて皮肉も意外と色々な所で言われてるのを耳にしたけど。
新作のノートルダムの鐘が、ディズニーミュージカル初のBAD END=悲劇(原作通り)らしいので、その辺を(自分含め、BAD ENDスレスレなアイーダが大好き派を除く)ハッピーエンド大好きな四季ファンはどう評価するのか気になるっちゃ気になりますね。
↑アイーダも、ディズニーによってBAD ENDだったものをBAD ENDスレスレに書き直されてるんだけどね。
しかし、あのセットのチープさはどうにも受け入れられないなぁ。
あと、支えている線の本数が段違いとは言え、アラジンの見事なフライングシステムを見た後に見ると、どうにもピアノ線が気になって仕方ない。
(…と言っても、ユタと不思議な仲間たちのフライングシステムと比べると全然マシだけど…笑)
そんな訳で、二年振りのリトルマーメイド。最後のフィナーレの盛り上がり方は良かった←。
千秋楽までまだ10ヶ月近くあるけど、取り敢えずこれで見納めの予定。
次回、四季鑑賞は29日【エクウス(馬)】の予定です。
この記事にポチっとな。