定休日だった昨日は、劇団四季【コーラスライン】ソワレを鑑賞してきました。
劇団四季の公演としては4ヶ月ぶりの自由劇場です。
プログラムも購入。
こちらキャストボード。
前回鑑賞(2015/10/7)からのチェンジは以下の通り。
オフィシャルのあらすじはこちら。
座席は最前列ドセン。前期に続き最前列ですが、ドセンは初めて。
毎度のことながら最前列では、全体を見渡すのは非常に困難ながらに、ジャズコンビネーションなど客席と向き合って踊るダンスの迫力は圧巻です。正にダンサー達が迫りくる感じ。
遠目に見ても複雑過ぎてよくわからないダンスの振りが、間近で見るとそれにスピード感が加わり、ますますわかりません。ただただ、凄いなぁ…と漠然と思うしかない、みたいな。
あんな複雑な振付をどうやって覚えるんだろう。
自分的にはジャズコンビネーションの頭の2小節分を覚えるのが精いっぱいです←。
また、今回はドセンと言う事で、履歴書に書いてない自分、のシーンで多くのダンサーが目の前にやってきます。
中には夢中になって、舞台の縁ギリギリまで踏み込む人もいるので、それはそれで迫力が凄い。
ダンスの視覚的要素と、床を伝って体に響いてくるダンスの振動、それからマイクなしの生声で歌われる歌、引き込まれますね。
個人的注目は、田邊ザックと井上キャシーと、前回から引き続きの三平ヴァル。
田邊ザックは、単純に田邊さんのダンスが好きだから注目していたのですが、公演も終盤に差し掛かった頃、ポールが涙ながらにゲイとしての過去を語るシーンで、ザックがポールの肩を抱いたのを観て、あ…そう言えば…と思い出したのです。
田邊さんは、前々期にはポールとして出演してるのを観てます。
そう、劇中のポールと同様に(ポールはオーディションの最中だが)本番中に足を怪我してしまい、翌日急遽キャストの組み換え(ザック:田邊真也⇒田中彰孝、シンバ:田中彰孝⇒島村幸大)があった、正にその公演でした。
長くその作品を観てると、キャストの移り変わりなんかも見ていて面白い事が多々ありますが(最近だと、子シンバが成長して帰ってきましたよね…笑)、これもそんな見方が出来たり。
いちコーラスとしての仕事を手に入れようと死にもの狂いになって怪我までしてしまった彼が、時を経て演出家になって、今度はそんな死にもの狂いなダンサー達を振るいに掛けてるのかぁ…なんて(笑)
そして井上キャシー。
個人的にはキャシーと言えば三期連続で拝見した坂田加奈子さんしかイメージになく、坂田さんがソロで踊りまくるMusic and the Mirror は個人的に作品の見所の一つなんですが、今回は昨年デビューした井上佳奈さん。
個人的には井上さん好きなんだけど、デビュー当時から散々言われてたんですよね…歌に難あり、と。
それまで井上さんのソロって実は聞いてなくて、アラジンのCDで短いながらに井上さんのソロパートが『壁の向こうへ』で聞けると知って早速聞いてみたんだけど…何というか、これは凄い。
みたいな。
んで実際にどうだったかと言うと、極々短いパートを部分的に歌う曲は、声も上ずってる感じがして確かに危うかった。
けど、Music and the Mirrorの時は、何故これが難ありと言われるのかわからないレベルでした。
ダンスはもちろん間違いない井上さん、当日の公演を通してヴァルのダンス10ルックス3とどっちが拍手が大きかったかな?と思う程、1・2を競う拍手の大きさでした。
しかし、踊り終わった後の井上さんの息の切れ方が凄まじかった。
良くあれだけゼエゼエ言いながら、掠れずに台詞を言えるもんだと逆に関心しましたが、坂田さんと比較するとあまりに呼吸の乱れが酷かったのでちょっと気になってしまいました。
あ、関係ないけど井上さん、髪が短いと別人みたいだね←。
そして三平ヴァル。
昨年デビュー早々に、その弾けっぷりの良さに好評でしたが、今季は歌が更に良くなってた気がしますね。
マイク無しで歌う為、最前列で聞いててもイマイチ聞きとれない俳優さんもいる中で、声の通りが凄く良い。
そして相変わらずの弾けっぷり。
先に書きましたが、当日1・2を競う拍手が起こったのが三平ヴァル。
あと、前期の席は上手側のヴァルの立ち位置の正面最前だったので、ヴァルのビジュアル面的な要素に掛けて『ヴァルガン見席』なーんて呼んで今回はヴァルガン見席じゃないなぁ…なんて言ってたんだけど、ドセンも充分にヴァルガン見席でした←。
その他、斎藤ポール、例の涙ながらの告白シーンでは、非常に淡々としていました。
これまで観た4人のポール(来日版まで含めると5人か)、田中さん、田邊さん、上川さん、齋藤さん。
田邊さんと上川さんは感情的、田中さんと齋藤さんは淡々としていたんだけど、終始淡々としていた田中さんとは違い、齋藤さんは『息子をよろしく』のところで急に目が潤んできて、ひきつけられましたね。
それは、ザックも居た堪れなくなってポールの肩を抱くわ…って感じ。
そこで思い出したのが、先述の田邊さんのお話。
町ディアナ、愛した日々に…が前期より全然良くなってたなー。
歌に気持ちが乗っていた、と言うか、この歌声をもっと聴いていたい…と言う気分にさせられる歌声でした、が、残念な事にソロパートは短いんです、この曲。
その他気になった点として…
リチーのシーンの前の部分、全員で踊るダンスにやけに賑やかで楽しそうなものがあったんだけど、あんな楽しそうなダンスって前々からあったっけ??
音痴嫁のクリスティンなんだけど、あれだけ救いようがないド音痴のクリスティンがね、ザックとキャシーが感情をぶつけ合うシーンで、バックでワンを歌ってる時だけは全然ズレてない!(笑)
ワンだけは奇跡的にズレずに歌えるのかと思いきや、奈落で歌詞を覚えて帰ってきたばかりの時は、誰かが歌う後に付いて一人で練習してるのを聞いてると、どうすればこんな音になるのか、と思う程盛大にハズしてる訳なんですね。
そりゃ、あのシーンのスポットはザックとキャシーで、他は額縁(by ザック)だから誰も客の目を引いちゃいけないのはわかってるけどさ(笑)
エンディングのワンのシーン、他の作品と違い、カテコの挨拶でもしっかりと頭を下げずに、腰を折りながらも顔は客席を向いてるので、最前に座ってると、キャストさんの誰かしらと視線が合うんですが、今回は井上キャシーと恒川シーラの二人と視線が合いました(笑)
前回は誰と視線が合ったかなーと思って、前回の記事を読んでみたら、どうやら西田マギーと高野コニーの『背が低い二人』と視線が合った様です。
今回の井上さんと恒川さんは『キツめな顔の二人』ですね(笑)
さて、次回の鑑賞は18日、ミュージカル座の【マリオネット】です。
四季は来月の【エクウス(馬)】までお休みです。
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