
毎日新聞が主催するチャリティーコンサートで、ジャズシンガーの阿川泰子さん、テノール歌手のジョン・健・ヌッツォ氏、世界的なジャズトランペット奏者・日野皓正氏の豪華なコラボレーションで、映画の曲が奏でられるという、素晴らしいコンサートでした。
実はこんなコンサートがあると言う事自体を、前日まで全く知らなかったんですが、とある友人が招待して下さり、行く事が出来ました。
昨年秋のミュージカル・ミーツ・シンフォニー以来のオーチャードホール、座席は2階センター上手寄りの良席。
ジャズは元々好きでしたが、今回はジャズとオペラの融合と言った感じで、歌声も演奏もさまざま。
摩天楼の夜景をバックに、阿川さんの澄んだ歌声、ヌッツォ氏のド迫力の歌声、そして日野氏の暑苦しい…もとい、唸るトランペットを堪能しました。
演奏曲を一部ご紹介。
◇Tonight (ウェストサイド物語)
◇Maria (ウェストサイド物語)
◇Bring him home(レ・ミゼラブル)
◇over the rainbow(オズの魔法使い)
◇A whole new world(アラジン)
◇Moon River (ティファニーで朝食を)
◇Time To Say Goodbye
◇Your Song
◇川の流れのように
◇All of you
◇Inert Mortion
◇誰も寝てはならぬ
ほか。
ミュージカルでもお馴染の曲も多く、聴き入ってしまいました。
阿川さんが「マリアを演じる」と言ってヌッツォ氏と歌ったTonight、一発で引き込まれた…ああ、ウェストサイドが見たくなったわ。
コラボ、と言うよりは阿川さんがヌッツォ氏と日野氏を招いた、と言う形だった様で、MCは主に阿川さんがされていましたが、きれいな言葉使いなのに内容のボケっぷりが凄い(笑)
「わたくし、この歳まで独身で参りましたが、素敵なヌッツォさんはとっくに指輪をしてますね」とか(笑)
ヌッツォ氏に「ご両親、ジョンという名前にするか、健という名前にするか迷われたのかしら」とか(笑)
↑ヌッツォ氏は客席側に半身を見せ「右半分がジョンで、左半分が健、という感じだったのでしょうね」と素敵な返し(笑)
また、日野氏も英語でずっと喋ってたのに途中から急に日本語になって「なんで英語でしゃべらなきゃいけないんだ!」とか自分で自分にツッコミを入れたり、なんかもう楽しい空気でした。
しっかし、阿川さんのトークは非常にマイペースで(周りを見てないとも言う)、ヌッツォ氏がセッションに参加していた村松亜紀さんと退場するのを見届けぬままにトークを初めてしまい、客席も阿川さんに対するリアクションとお辞儀をする村松さんへの拍手が中途半端になってしまいました。
また、日野氏とヌッツォ氏がコラボで演奏したInert Mortionはヌッツォ氏のアリアと日野氏のトランペットとバックバンドの演奏でつづられるも、あまりに物々しい感じの出来になってしまった為か、阿川さん「ゴジラとかの特撮みたいでしたけど、これは何ですか?」と(笑)
演奏の凄さとトークのグダグダ感はミュージカルミーツや、そのほかのミュージカルコンサートに通ずるものがありますね(笑)
素敵なコンサート、素敵な時間でした。
招待して下さった友人に感謝です。
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