東宝ミュージカル【モーツアルト!】 | たかびの自己満観劇ブログ
定休日の昨日は、マチネで東宝ミュージカル【モーツアルト!】を、ソワレで劇団四季【コンタクト】を鑑賞してきました。

この記事ではモーツアルト!を。

コンタクトの記事はこちら

劇場は、ミス・サイゴン以来三か月振りの帝国劇場。

モーツアルト!の事は全く前情報無しで、観に行く!!と意気込んで観に行ったワケではなく、チケットもほとんど売れてしまってから、思い立って観に行った感じでした。

キャストボード。

モーツアルト!に関しては全く無知なオレ、プリンシパルは4人しかいないのかと思いました(笑)
実際はこんな方々が出演していて、キャストボードはダブルキャスト、或はトリプルキャストの人のみしか出ていなかった様です。

全く、市村さんとか山口さんとか、大御所が出演しているに関わらず、知らずに見てたアンポンタンはどこのどいつだい!?ってな感じ。

オイラだよ!!!わ…悪いかい?

そんなワケで当日のキャスト(プリンシパル)は…

ヴィルフガング:井上芳雄
レオポルト:市村正親
ナンネール:花總まり
コンスタンツェ:平野綾
コロレド大司教:山口祐一郎
ヴァルトシュテッテン男爵夫人:春野寿美礼
セリシア:阿知波悟美
アルコ伯爵:武岡淳一
シカネーダー:吉野圭吾
アマデ:日浦美菜子

座席は2階F列下手の端っこの方。

そう言えば初めてレミゼを見た時もこんな感じの眺めだったなぁ。

モーツアルト!はもちろん初見ですが、同時に初めて、ブロードウェイでもウェストエンドでもフレンチでもない、ウィーン・ミュージカルを観る事になったワケですが、特に衣装の傾向と言うか、同じドレス一つ取ってもBW発やWE発のミュージカルとは異なるデザインで、どちらかと言うと華やかさを売りにしてるBWモノやWEモノに比べると、クラシックで地味な色使いな印象を受けました。

そう言えば、東宝ミュージカルでソングスルーではないモノを初めて観た気がします。

東宝と言えばレミゼ、サイゴンなど、とにかく舞台が暗くて音がデカくてアンサンブルの同時出演人数が異常に多くて、わかりにくい印象を持っているのですが、この作品に限っては全くそう言った特徴がない様に感じられました。


なんでも今期は、主演の井上芳雄さんがモーツアルト!卒業と言う事で、切符の売れ行き(本当に、チケットと言うより切符と言った方がしっくり来るイメージ…笑)も上々の様でした。

キャストを観ると、もう誰が出てるのかすら知らずに一幕を過ごしたのが勿体ない程の豪華キャスト(笑)

ミス・サイゴンを癌で降板した市村さんも無事復帰された様ですね。来年のラ・カージュが楽しみです。

そして何気に初見なんじゃないかと思う山口祐一郎さん。
当然四季では観てないし、東宝も限られた作品しかまだ観てないのもあるし。
唯一のニアミスだったのが、2011年のレ・ミゼラブル(旧演出版)の時にジャン・バルジャンを演じていた時かな。
その時は別所哲也さんのジャン・バルジャンで観てるけど。

後、作品柄と、東宝は宝塚と同じグループだからってのもあるかも知れないけど、元タカラジェンヌが目立つ気がしました。


作品は、かの有名な作曲家、モーツアルトの波乱に満ちた生涯を描いたもの。

モーツアルト!の、!の部分は一体何なのか未だ謎ではありますが。

天才と呼ばれたが故に、才能に溺れたが故に苦しんだ人生?を描くストーリーで、地位と格式に奪われる自由、家柄によって縛られる窮屈な生活、理解されない感性、芸術家として売れなければ叩かれ追い出され、売れれば汚い連中が寄ってくる。

そんな翻弄されっ放しの35年間の人生を描いたもので、史実に則ってるかどうかは知らないけど、登場人物の名前や、レクイエムを書いてる最中に病床に伏して亡くなった、など史実に基づく点も。

作品としては、まず、非常に長い!と言う印象を受けました。

25分間の休憩を挟んで3時間15分、これは長い。

上演時間の長さも去ることながら、曲調もそこまで緩急があった訳ではない、と言うのも余計に長く感じさせる原因じゃないかと思います。

例えば、お子様にも大人気のライオンキングと比較すると、モーツアルト!が170分(+休憩25分)、ライオンキングが160分(+休憩20分)。

その差僅か10分。

ミュージカルで10分ってどの程度の尺なのかイマイチわからないけど、体感時間はライオンキングの方が圧倒的に短い気がします。

話を知ってるか知らないか、展開が早いか遅いか、様々な要因はあると思うけどね。

とにかく、集中力が途切れる様な事はなかったものの、長かったなぁ。


曲としては、やっぱり一幕に偏ってるものの、珍しく印象に残った曲が多かったのが二幕の方でした。

一番最初に、あ…この曲いい、と思ったのがヴォルフガングとコンスタンツェによって歌われる【Dich kennen heißt dich lieben(愛していれば分かり合える) 】と言うナンバーで、二幕の二曲目になります。

これ以前はあまり印象に残った曲がなかったんですが、逆にこの曲以降に何曲か印象に残った感じがしました。

この作品がウィーン・ミュージカルってものの空気を非常によく醸し出してる、ともし言うのであれば、正直ウィーン・ミュージカルは得意ではないかも知れない。

フレンチ・ミュージカルもあまり得意ではないけど。

あ、でも同じウィーン・ミュージカルで【エリザベート】は一回観てみたい気がします。

出来れば、宝塚版ではなく東宝版で。

あ、来年やるんだっけ?

あ、そうそう、井上芳雄さんは今回が初見でしたが、カテコの後でアマデと一緒に出てきて『ありがとー!ありがとー!』って叫んで、その後に『よし!帰るぞ!』とアマデをおんぶして去っていく、と言う笑いを取ってましたが、そう言えば昔、ウェディング・シンガーのカテコ動画を観た時に、やっぱり井上さんがこんな感じのMCをやってたのを思い出しました。

井上さんっていつもあんなノリなの?(笑)

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