
【ミュージカル・ミーツ・シンフォニー・2014秋公演】と銘打たれた本公演は、MMS史上初になる年間二度目の公演と言う事で、2012年に一夜限りの夢の公演として始まったハズのMMSは、昼夜公演、2日公演、2日公演かつ年間2度目と、どんどん規模を拡大してる様です(笑)
個人的には2013@サントリーホール、2014@国際フォーラムに続き、2014秋@オーチャードホールで通算3度目の鑑賞。
出演者一新だった2014から、再度定番キャストに戻った感ある秋公演のキャストは以下の通り。
◇石丸幹二さん
◇濱田めぐみさん
◇山崎育三郎さん
◇笹本玲奈さん
山崎さんのみ初出演かな?
そして今回のスペシャルゲストは、お馴染みの史上最年少ファントム、ラミン・カリムルー、ではなく(笑)
史上最年少は史上最年少でも、ジャン・バルジャンの史上最年少、ジョン・オーウェン・ジョーンズです。
イギリスはウェストエンドから今回初来日のJOJ氏。
オペラ座25th公演のカテコに、歴代ファントムの一人として出てましたね。DVDで観ました。
演奏はMMSではお馴染み、円光寺雅彦さんの指揮と、読売日本交響楽団。
2013年公演では楽団を紹介する石丸さんが、読売日本交響楽団を2度連続で噛んでしまい、都合3度言い直すというハプニングもありましたが(笑)、今回は石丸さん一発でちゃんと紹介してました(笑)
座席は1階下手ブロック2列センター寄り通路、めちゃくちゃ良席!本当に目と鼻の先が舞台です!
以下セトリ。※本日の公演に行く方、ネタバレ注意。
【第一幕】
◇overture~Waterloo/マンマ・ミーア!
濱田めぐみ、山崎育三郎、笹本玲奈
まず、楽団の演奏による、マンマ・ミーア!のオーバーチュア!
演奏の途中に、濱田さん、山崎さん、笹本さんが登場。
濱田さんは青いドレスに腰まであるポニーテール…カルメンを演じたばかりだからか、ちょっと妖艶な雰囲気が漂ってました(笑)
山崎さんは全身白のスーツ、王子様感満点(笑)
そして笹本さんのドレスは…。
『…ピンクだ!』(by ビースト)
◇Dancing Queen/マンマ・ミーア!
濱田めぐみ、山崎育三郎、笹本玲奈
昨年公演に続き、英語詞ではあるものの、濱田ドナを聴ける幸せ(笑)
◇Love Changes Everything/アスペクツ・オブ・ラブ
ジョン・オーウェン・ジョーンズ
♪こ~いの~さだ~めは~出会いと~別れ~…の、あの曲です。
しっとり歌い上げるJOJ氏ですが、後半の盛り上がりが半端なく、どこか哀愁漂う声質ながらに、伸びやかで声量豊かな歌声に、コンサート始まって僅か10分程度なのに、早くも客席は拍手喝采、指笛も飛ぶ凄まじい盛り上がりになりました。
出演者全員が登壇し自己紹介。ちなみに石丸さんとJOJ氏の衣装は黒スーツ。
濱田さんがMMSの歴史を紹介してる最中『第一弾がここオーチャードホールでした!』と言う濱田さんに石丸さんが『懐かしいですねぇ!』と割り込んで、濱田さんも『そうですねぇ!』と乗っかるも、ここで妙な間が空いてしまい、石丸さんが『あれ、ひょっとして、ぶった切っちゃいました?』と笑いを取ります。
相変わらず、トークのグダグダっぷりは健在です(笑)
◇君の歌をもう一度/ラブ・ネバー・ダイ
石丸幹二
トークはお茶目な石丸さんも、歌はマチガイナイ!
LNDは結局観なかったので曲は知りませんでしたが(笑)
この辺りからホリプロの舞台作品なので、歌詞は日本語になりました。
◇Come What May/ムーラン・ルージュ
ジョン・オーウェン・ジョーンズ、笹本玲奈
春公演では同ナンバーをピーター・ジョーバック&新妻聖子のペアで歌い、あまりの美しさと高揚感にイッパツでやられてしまいましたが、その曲をもう一度聴ける!とあって、セトリを見た段階で既にヤバかったです。
そして今日のメンバーなら、歌うのはJOJ&笹本さんだろ!と予想したらまさにその通り。
素晴らしい高揚感に全身鳥肌です。
◇イカれた帽子屋/アリス・イン・ワンダーランド
濱田めぐみ
来月いよいよアリスを初めて観に行きます。
同ナンバーは濱田さんのコンサートなどで何度となく聴いてますが、作中で観るとまた印象変わるんだろうなぁ。
◇Why God Why/ミス・サイゴン
山崎育三郎
山崎クリスは未見ですが、いい感じですね。
山崎マリウスはしっくり来なかったものの、クリスは一度観てみたいかも。
この曲も、ミス・サイゴンの中では好きなナンバーです。
◇命をあげよう/ミス・サイゴン
笹本玲奈
夏にミス・サイゴンの本公演で聴いたばかりの笹本キムの命をあげよう。
やっぱり、命をあげようは、笹本さんの声には少し音域が低いのかなぁ。
もはやお約束ですが、笹本さんはアオザイに着替えての登場です。
春の新妻さんが着ていたアオザイは、新妻さんの自前なんだそうですが、笹本さんのアイザイはどうなんでしょう?(笑)
ここで再び、笹本さん&山崎さんによるMC。
次にJOJ氏が歌うアンセムの曲を山崎さんが紹介も、突然山崎さんの視線が下向きになり、説明も非常に棒読み…(笑)
何とか説明を終えた山崎さんに対し、笹本さんが『読みましたね~』とカンペの存在を暴露する発言、客席の笑いを誘います(笑)
◇Anthem/チェス・ザ・ミュージカル
ジョン・オーウェン・ジョーンズ
登場のJOJ氏、直前に山崎さんが読んでいたと思われるカンペの位置を凝視し、『コン・ニチ・ワ』と片言で挨拶をして客席再び爆笑。
◇時が来た/ジキル・アンド・ハイド
石丸幹二
この曲が始まる前に再び笹本さん&山崎さんのMC。
石丸さん、ますます素敵な男性になりますねぇ、と爆弾を投下する笹本さんに、山崎さんが返答に困るシーンも(笑)
この曲で文字通り熱唱した石丸さん、歌い終わった後に満面の笑みで、気持ちいいですね!と(笑)
あまりの熱唱の為か、それともライブ向けのアレンジなのか、リプライズの部分で、♪時が来たーのーーーーーーがすーーーなーーーーーーー、とオクターブ上げて歌ってました。
◇ブロードウェイの子守歌/42nd Street
石丸幹二、濱田めぐみ、山崎育三郎、笹本玲奈
一幕ラストはJOJ氏を除くメンバーで、例年はアンコールで歌う曲を早くも出してきました。
一幕は様々な作品の曲を万遍なく聴かせてくれた感じの構成でした。
そしてこの後、二幕では、作品はやや絞られるも、事件が起こります。
【第二幕】
◇オーバーチュア/オペラ座の怪人
読売日本交響楽団
二幕のオープニングはお馴染みのこちらの曲から。
昨年の公演でも演奏されたナンバーだけど、読売バージョンは四季ミュージカルオーケストラのバージョンと違って、豪華ではあるんだけど、シャンデリアが浮き上がる様子が脳裏に浮かんで来ない。
音色が違うからかなぁ。オルガンの音が無いせいかなぁ?
◇The Music of the Night/オペラ座の怪人
ジョン・オーウェン・ジョーンズ
ファントム役の海外アーティストが来る時は、この曲は絶対!と言うナンバー。
もう鳥肌ものです。
◇All I Ask of You/オペラ座の怪人
石丸幹二、笹本玲奈
なんと、石丸ラウルが今宵復活です!
しかも、四季版の歌詞です!
石丸さんはサテン生地のシルバーのスーツに、笹本さんは純白なウェディングドレスに衣装替え。
石丸さんは、クリス役を持ってない笹本さんがクリスを歌う様を、優しい笑顔で見守り、時々頷いてみせました。
ちょ、石丸さん、あなたラウルなの?ファントムなの?(笑)
歌うクリスを見守るのはファントムの役目だけど!?(笑)
ここで再びMC、JOJ氏に褒められた笹本さんと石丸さんはもう照れ照れ。
特に石丸さんは照れ笑いが過ぎて喋れなくなってしまう有様(笑)
笹本さんは綺麗すぎてこのまま持って帰りたいけど、私には妻がいるから…とジョークも飛ばすオチャメなJOJ氏でした。
◇A Whole New World/アラジン
山崎育三郎、濱田めぐみ
劇中歌(Brad Kane&Lea Salonga)Verではなく、エンドロール(Peabo Bryson&Regina Belle)Verでの歌唱。
特にエンドロール版は日本人が歌うとこうなっちゃうんだよな~…と言う特徴を、山崎さんが見事に再現してました(笑)
特にAメロの男性パートを日本人が滑らかに歌うの難しいんだってば(笑)
山崎さんは黒いスーツに、濱田さんはエメラルドグリーンのドレスで長かったポニーテールをアップにして登場。
◇Let It Go/アナと雪の女王
笹本玲奈
これはもう拍手喝采でした。
日本では松たか子さんが歌う日本語劇中歌バージョンが有名になったけど、そのバージョンを声量豊かに歌い上げる姿は鳥肌もの。
あの広い音域を凄まじい声量で歌いきるのもさすがですが、笹本さんの声がまたこの曲に凄く合ってるんだ!
◇僕は怖い/ロミオ&ジュリエット
山崎育三郎
作品自体を知らなく、この曲もあまり印象に残らなかったなぁ。
◇Defying Gravity/ウィキッド
濱田めぐみ
濱田さんの代表曲でもある同ナンバーは、濱田さんが出るコンサートでは定番ナンバーですが、今回は一味違いました。
歌う前の濱田さんの『今回は日本語で歌います』と言う一言に会場がどよめきます。
ついに、禁断とされていた四季版歌詞による【自由を求めて】を濱田さんの歌声で!
しかも、彼を倒すの!やグリンダ!一緒に来てくれないの!?など、四季版のエルフィーのセリフまで再現してくれました。
出来れば、あたしよーーーーーーーーーーーーーー!!!も聞きたかったけど、でももう感動以外の何物でもない。
大空高くーーー舞い上がるのーーー!
誰もが怖がるこの力をーーいーーーーまーーーーーーー!
すっごい迫力でした。
あ、ちなみに日本語版で聴いて改めて思ったんだけど、本来はエルフィーとグリンダの二人で歌う曲をエルフィー一人で歌ってるので…。
♪後悔はしてないのね~(グリンダパート)を歌った直後に声のトーンをガンっと下げて『あなたこそ』とエルフィーのセリフを言う一人芝居がちょっと面白かった。英語で歌ってた頃は気にならなかったのに(笑)
あれかな?
四季は社長が代わったからこれまでみたいな厳しい規制がなくなったのかな?
追記:初はKing & Queenでの回替わり曲だったそうです。
◇Stars/レ・ミゼラブル
石丸幹二
石丸さんのジャベールって想像出来なかったけど、これもいい!
石丸さんのジャベール観てみたい!
◇Bring Him Home/レ・ミゼラブル
ジョン・オーウェン・ジョーンズ
オペラ座のMusic of the Nightとセットみたいな感じの曲ですね。
来日するのがファントムでありジャベールである役者さんであるパターンが多いので、ファントムの聴かせナンバーの後はジャベールの聴かせナンバー(笑)
【アンコール】
◇One Day More/レ・ミゼラブル
ジョン・オーウェン・ジョーンズ、石丸幹二、濱田めぐみ、山崎育三郎、笹本玲奈
個人的にはレミゼ本編ではあまり印象に残ってないナンバーなんだけど、このメンバーでやったのを間近に観るのはやばかった!
次から本編でも印象的なナンバーになりそう(笑)
【総評】
毎度の事ながら、満足感が半端ない!
特に今回はステージ間近で観れたので余計です。
しばらく余韻に浸れそう!
そして、早くも来年の公演が決定しているので、こちらも行きたいと思います!
素晴らしいコンサートで心がいっぱいになった後は、渋谷のとりビアーでお腹もいっぱい(笑)

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