映画【アナと雪の女王(字幕版)】 | たかびの自己満観劇ブログ

水曜日は、マチネで劇団四季の【魔法をすてたマジョリン】を鑑賞後、有楽町に移動して、TOHO CINEMAS 日劇で話題のディズニー映画【アナと雪の女王】を鑑賞してきました。

何気にディズニーを映画館で観るのはこれが初めて。

洋画は字幕派だけど、吹き替えも字幕に劣らない魅力があると噂だったのでどっちを観ようか迷ってましたが、行ってみたら開演が1時間後に迫っていた吹き替え版は既に全席完売、字幕版も残席僅かと選択の余地はありませんでした。
字幕版は開演まで3時間20分も時間が空いてしまうので迷ったんですが、思い切って観て行く事にしました。

その日は食事を一度もしてなかったので、チケットを買って食事をしてから再度戻ったら、字幕版も全席完売!

世界中で大人気、と言うのはどうやらダテじゃない。

当日はレディスデーだったのも影響してか、客席はほとんど女性でしたが男性客もチラホラ。



以下、かなり壮大なネタバレなので自己責任でお読みください。



まずは、同時上映【ミッキーのミニー救出大作戦】からスタート。
子供の頃に良く観ていた東映系のアニメ映画には同時上映って当たり前の様に存在していたけど、近年は同時上映なんてなかなか目にする機会がないので、なんだか新鮮でしたねー。

作品は、初期のディズニー作品を彷彿とさせるモノクロフィルムによるトーキー映画のキャラクターたちが、スクリーンをブレイクスルーする体で、モノクロトーキー映画と近年の主流になりつつあるCGアニメーション映画の融合を試みた作品。
内容はドタバタアメリカンコメディでしたが、これもただの勧善懲悪に収まらず、メタフィクション要素が盛り込まれた展開もあり面白い作品でした。

もちろん字幕作品ですが、作中に登場するミッキーの声を、今は亡きオリジナルキャストのウォルト・ディズニーの録音データを使って再現してるのも面白いところ。
上映時間は僅か6分程度らしいですが、とても良く出来た作品です。



そして本編へ。



世代的にはようやくアニメ映画にCGアニメーションが背景に部分的に取り入れられ始めた頃の世代なので、フルCGアニメってあまり縁がなく、また少なからず『キャラクターがCGである事』には抵抗があるんです。
一応、ビデオでフルCGのトイストーリーシリーズは見ましたが、なんだか落ち着かないと言うか。

しかし、今のCGアニメって凄いですね!
特に凄いと感じたのが、氷の断面の描写とか、あと瞳の動きとか。
すっごく細かいんだねー…おじちゃんびっくりしたよ←。

字幕版と言えばお目当ては当然エルサ役の、ブロードウェイミュージカル女優イディナ・メンゼル(ウィキッド/エルファバ、アイーダ/アムネリスのオリキャス)が当てる歌声。
大画面&大音量で、イディナ・メンゼルが歌うLet it goを堪能しました。
日本語版では松たか子が歌ってる様ですね。

you tubeに流れてるPVで松たか子版も観ましたが、これはオケとのバランスが悪く歌声があまり聞こえないものの、バランスさえ良くなればこれもいいですね。

あとアナによるFor The First Time in Foreverも印象的なナンバーですね。

物語の展開は、序盤(エルサが戴冠するくらいまで)はもの凄い端折ってる感が出てる展開なんだけど、エルサが城を飛び出す辺りからの展開は非常にスリリング。見入ってしまいました。

この作品は例によって3D版と2D版とありますが、特にエルサの魔法絡みの演出は3Dで観るとより効果的に見えそうな気がしますね。
一連の3D作品(ほとんどコンバージョン3Dだったりする)ってイマイチ3Dで観る意味がわからない作品が多かったりするけど、これは3Dでも見てみたい気分になりました。

登場キャラに関しては、もう雪だるまのオラフが強烈なギャグキャラ過ぎて他のキャラの印象を打ち消す位にインパクト大ですね。
ある意味で一番アメリカンなキャラではないでしょうか。

それと、この作品に於けるヴィランズは、実は当初アナが惚れ込んでいたハンス王子だった、と言うディズニーらしくない捻りが入ってるのはポイントじゃないかなーなんて思いました。
ディズニーのヴィランズって往々にして、まず見た目からして悪者だけど、ハンス王子は本性を現すまでわからなかった。
いや、最近のディズニー作品を知らないから、最近はこれが定番ですって言われたらそれまでだけど(笑)

あ、そう言えばこれの原作はアンデルセンの『雪の女王』らしいけど、ハンス=ハンス・クリスチャン・アンデルセン?(違)


あと、エルサ(elsa)の発音がずっと『エゥサ』なんですよね、当然英語ではそう言う発音なんだろうけど。
そりゃ、PCのキーボードで『lu』と打つと『る』ではなく『ぅ』と出る訳です、閑話休題。


ここは完全なネタバレだけど、最後にアナが自らを犠牲にしてハンスの刃からエルサを守るシーン。

それまで何とか耐えてきたアナが一気に氷像化しちゃったのにはビックリして、ちょっと悲しい感じがしましたけど、でもその後の展開。



あー…そう言えばこれ、ディズニーだったわー……。



正にそれが正直な感想でした(笑)



お察しの通り。
【ディズニー鉄の掟】発動による強引な展開…もうこれは失笑ものです。


まぁ、夢見る女の子はこうじゃなきゃ納得しないんだろうなぁと思って、ご愛嬌って感じです。

それを抜きにしても、なかなかいい作品でした。

機会があれば吹き替え版も観てみたいかな、DVD待ちになるかも知れないけど。