
予告編で気になっていた作品の一つで、行き付けのTOHO CINEMAS日劇では上映してなかったので、GANTZ以来何年ぶりかのTOHO CINEMAS渋谷。
座席にはめ込み出来るフードホルダー(ロボットレストランみたいなタイプ)があって便利!日劇にもほしい!
粗筋としては、売れないマジシャンとして場末のマジックバーで働いている主人公(大泉洋)が、自分が置かれてる境遇(もう何年も会ってないぼんくら親父、親父の浮気に愛想を尽かして出ていったお袋、目標も持たずに流されて生きている自分)に生きる目的を見失っている時に、突然の雷に撃たれて気絶、気が付いた時には自分が生まれる前の時代に行っていた。
ひょんな事から転がり込んだ見世物小屋で舞台に立つうちに、出会う人々が現在の自分の周りにいる人達だと気付きはじめ、やがて若き頃の自分の両親に会い、またひょんな事から自分の父親とコンビを組んで舞台に立つ事になり、人気を博す。
も、母親が自分を産むのを転機に主人公は色々と知り色々と考える事になる…と、こんな感じでしょうか?
以下、ネタバレ注意で。
まず、大泉さんの演技が本当にいい!
あの常に眠たそうな表情(失礼)が本当にいい味してるのはもちろんなんだけど、タレントとしての知名度の方が自分の中では高い印象なので、ちょっと意外に感じるほど良い演技をします。
んで柴咲コウ、なんでここに柴咲コウ?と言うビジュアル的ギャップを感じるんだけど、どちらかと言うと三枚目的イメージが強い大泉洋と劇団ひとりという二人の間に笑いのイメージには結び付かない柴咲コウがいる事で映画として締まってる気がします。
作品の構成として、笑いを押し出した表舞台(作中では抱腹絶倒、映画を観てる側としても本当に笑える)と、その裏に隠されてる泥臭い人間ドラマがバランス良く配置されているし、作品が後半になればなるほど表裏の移り変わりが顕著になり、緊張感を生み出す効果を生んでると思いました。
クライマックス?と言っていいのかわからないけど、母親が出産をする直前の母親と主人公の会話シーンには思わず涙。
母親が、まさかそれが未来から来た自分の息子だとは気付いてないだろうにも、未来の事がわかる(主人公にとっては過去だから)主人公の能力にどことなく気付いて問いかけた、生まれてくる子供にとって、私はどう言う存在なのか?と言う質問に対する主人公の答えが泣けた。
それから、ぼんくらでどうしようもない親父の本当の人物像も感動だったね。
タイムスリップして自分の親の若い頃に出会い、知り得ない情報を知る、と言う設定にはバブルでgo!と似てる香りがしないでもないですが…(笑)
笑えるし泣ける、いい作品!
これは観ておいて損はない。
DVD出たらもう一度観よう(笑)
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