劇団四季【マンマ・ミーア!】(6回目) | たかびの自己満観劇ブログ
定休日だった火曜日は劇団四季のマンマ・ミーア!を突発鑑賞してきました。

今回は初めてのバルコ席。
2階席までは経験あったけど3階席は未経験だったのでどうかなーと。

1階と2階は前傾姿勢での鑑賞は禁止だけど、3階はバルコ席も立ち見席も前傾姿勢で観るのが前提の様で、列の間も狭くまた高低差が激しく、席の前がクッション張りの肘掛になってました。
 
その肘掛に腕枕なり立て肘なりになって前傾姿勢で観るとあって、通常の座席で観るよりも崩した姿勢での鑑賞になり、その分気分も少し砕けた鑑賞になりますね。

隣の席に誰も居なければ(前傾姿勢はある程度脚を広げないと疲れる…)とてもリラックスして鑑賞出来るのでオレは嫌いじゃないな。
舞台からも一般のホール(オーチャードや国際フォーラムなど)の3階席と比べると非常に近く、役者の顔が見えない…なんてこともありませんし、多少の見切れもあるけど、価格もS席の半額以下だし、リピートにはもってこいの座席だと思いました。

上から観て初めて気付いた点も多かったしね。

こちらキャストボード。

前回鑑賞(1/29)からのキャストチェンジは以下の通り。

ソフィー…江畑晶慧さん⇒岡本瑞恵さん

岡本さんのソフィーは初見、そして岡本さんは大人になってから初めて観た四季作品だったライオンキング(2010年8月)でナラ役で拝見した以来になり、ほとんど初見に近い状態。
月曜日のキャス変では江畑さんだったのに、火曜日に突然変わったよね。

スカイ…鈴木涼太さん⇒田中彰孝さん

その初のライオンキングの時のシンバが田中さん。
3年半振りの田中&岡本ペアです。
田中スカイは初めてマンマを観た2011年1月以来3年振り。

ターニャ…八重沢真美さん⇒増本藍さん

初の“八重沢さん以外のターニャ”です。
まず見た目が八重沢ターニャよりも随分と若い。
一人だけ“年齢相応”であった為に、一人でダイナモスの見た目年齢を引っ張り上げてたターニャが若返った事でダイナモスの見た目年齢が急激に若くなった印象(笑)

ハリー…明戸信吾さん⇒味方隆司さん

前々回鑑賞時に戻った感じです。

んだばシーン、曲ごとに雑感。
全部の曲を書いてる訳ではないのであしからず。

【オープニング】

今まで舞台から近くで観てたので気付かなかったんだけど、あの青と水色の縞々の緞帳って、海に映る月明かりをイメージしたデザインなんだね。
上から観ると良くわかります。

岡本ソフィーの第一声、♪こ~の~夢~…を聴いて、やはり評判に聞くとおり、岡本ソフィーの声低いなぁと。

谷口ソフィーみたいに澄んだ声のソフィーは居ないのかと。

【Honey Honey】

上から観て気付いたんだけど、ハニハニの時のソフィーって裸足だったのねー。

先に岡本ソフィーを観てた人達は、口を揃えて岡本ソフィーは江畑ソフィーよりお姉さん、と言うけど、喋り方とか確かにお姉さんだね!
なんか、20歳の娘って言うにはちょっとな…と言うのは確かにある。25歳くらいならあれ位の色気があって全然いいと思うけどね。

でも、後にハリーがソフィーを見た第一印象として述べる『チャーミングな娘だね』と言うのがしっくり来るのは、江畑ソフィーよりも岡本ソフィーの方だなぁって印象でした。

【Money Money Money】

アッキースカイ、最初は少し棒に感じたなぁ。
でも、後々観ていくとアッキースカイが今現在ローテしてるスカイの中で一番自然な感じがする。

あと思ったんだけど、元証券マンのスカイは現在は何をやってるのか、と言う事。
ほとんど何もやってない同然のエディーとペッパーすら、何でも屋として紹介されてるのに、証券取引所を逃げ出してきて、ホテルを近代化した…と言う以外は語られてないんだよね。
アリ&リサやパパ三人衆、ダイナモの二人の様に結婚式の為に島に渡ってきた訳でもなければ、ドナ、ソフィー、エディー&ペッパーの様にホテルに従事してる訳でもない…無職ですか?(笑)

【Thank you for the Music】

印象に残った岡本ソフィーの演技。
招待状を送ったのは私!とカミングアウトした時に、ビルにどうして?と突っ込まれるでしょ?
その時に、えっ…って小さく声に出てて、その後咄嗟に『ママは昔の…』と嘘を吐いちゃった感が出てて良かったなぁと。

それから、歌ってる時にソフィーあんなにチョコチョコと踊りまわってたんだねー。
この曲の時のソフィーの細かなダンスが可愛らしくて好きなので、次に間近から観る時も注目して観よう。

あと、ラストの♪あり~が~と~うと~…ってソロの部分は岡本ソフィは独特の色気があるね。大袈裟に書くと♪あり~が~と~ほうと~…みたいな。あれは個人的に好みでした(笑)

【Mamma Mia!】

パパ三人衆がドナを呼ぶ時に、ビルの『ドナ!』でビルに、ハリーの『ハーイ!ドナ!』でハリーに、それぞれピンスポが挿してる事を初めて知りました。
もちろん下から観ても気付く人は気付くんだけど、上から観ると床の照明やスポットの形まで見えるので、より演劇的に見えます。

ただ、サムだけは『はーい…』ではピンスポが挿さずに、直後にドナが『あなた!!!』と叫んでから、ゆーっくりピンスポが挿すのね。

【Chiquitita~Dancing Queen】

随分とスムーズに動き回る建物のセットも、上から観るとレール(機構の溝)に沿って動いてるのがわかります(笑)
多分、セットそのものを動かす動力とセットを回転させる動力で成り立ってるんだろうねー。

ダンシングクイーンのシーンで、前回の日記ではピンクのファーを巻いたドナがどこから部屋に入ってきてるんだよ!!と突っ込まずには居られませんでしたが、あの扉はきっとウォークスルークローゼットになってるんだな、と納得させる事にしました(笑)

ダンシングクイーンで腰を痛めてヒイヒイ言ってたロージィが、暗転(完全には消えない)した途端にスッと立ち上がってパタパタ去っていくのが毎回面白いなーと思いながら観てます。

【Lay All Your Love On Me~Super Trouper】

アッキースカイの歌声がシンバに聞こえます(笑)

あとこの時、ソフィーは白いシャツにパープルのパンツ姿ですが、このシーンが終わってドアを開けて建物の中に入った直後に、セットの裏で着替えてますね。上から衣装を脱ぎ捨ててるのが見えました(笑)

建物の外からホテルのバーに転換する時に建物のセットが回転するじゃないですか。
その回転するまでに衣装を脱いで(下に次のシーンの衣装であるグリーンのキャミとデニムを着てます)、建物の回転にあわせて今入った出入り口から脱いだ衣装を出すと言う、タイミングが物を言う早替えをこの時にソフィーがやってます。」

【Gimme Gimme Gimme】

パパ3人が次々とエスコート役に名乗り出た事に対するソフィーの危機感を表してるのかも知れないけど、このシーンの岡本ソフィーは急に声が凛とし出すのね。
なんか『サムが!?』と言う台詞に、ナラの第一声『スカー!!』って声がダブって聞こえました。本当にナラみたいな声だった。

【Voulez Vous】

ステージ上の昇降部分(桟橋)以外の部分ってブロックタイルになってる事を上から観て初めて知ったんだけど、あのブロックタイルがシーンによっては青、シーンによっては赤、またピンクと色を変えて色々な演出に一役買ってるんだね。
特にこのVoulez VousとカテコのWaterlooの時のタイルの色使いはチカチカする半面、気分が高揚して心拍数あがります。

【Under Attack】

このシーンでいっつも見逃しちゃう要素があるんです。
それはベッドの上に突然現れるドナ。
恐らくはパパの誰かが抱き抱えて来て寝かせているんだろうけど…毎度毎度花嫁スカイにばかり気を取られて、気が付いたらドナがベッドからムクリって起き上ってるんだよね。次こそはドナの登場をしっかり見たい!

【SOS】

上から観る席の弊害を感じたシーン。
照明の照り返しが激しくて、ドナとサムがほとんど逆光状態で黒い影に見えてしまいます。
表情がほとんど見えないのが残念。

【DOES YOUR MOTHER KNOW】

♪坊や~ちゃ~ん あんた~ね~…ってターニャ一番?の見せどころ。
とにかく増本ターニャ、歌うまっ!
八重沢ターニャみたいな味はないけど、とにかく歌が上手いです。

しかし、このシーンでターニャがハリーに投げかける『行かないで~…』って台詞が、後にビルに目を付けるロージィに先駆けて、ハリーに目を付けちゃったターニャって感じがして仕方ない(笑)

【Knowing Me,Knowing You】

このシーンで、喧嘩するスカイとソフィー(と言うか一方的に怒鳴り散らすスカイ)の間に割って入るサムなワケだけど、喧嘩する2人にそっと近付く阿久津サムが、なんかとっても挙動不審でオロオロしてる様に見えました。
多分、内心で『あああ…何だかとっても気まずい雰囲気…声掛けにくいなぁ…どうしよう…どうしよう…』ってうろたえてるんだろうなぁ…と(笑)

【Slipping Through My Fingers】

ウェディングドレス姿のソフィーを、母親の顔で眺めるドナなんだけど、今回のドナはソフィーのドレスの裾を正し終えてフッと見上げた時に初めて、ドレス姿のソフィーを意識したかの様な仕草を見せていました。びくっ…みたいな感じで。

【The Winner Takes It All】

SOS同様、照明の照り返しあり。
ドナがこの曲で聴かせる二つの歌声(♪許してね 怒らないで~と言う弱々しい声と、♪そして去った~のーーーーー!と言う強く逞しい歌声)のギャップが大好き。
特に樋口さんはどちらかと言うと強い歌声の印象が強いので、弱々しい歌声にはハッとさせられますね。

【結婚式~I Do, I Do, I Do, I Do, I Do】

結婚式の時の神父の『ご着席下さい』の声に一緒に座っちゃう新郎スカイのおとぼけが好き。
そして上から見てて気付いた。

ソフィーの『何百人の男と寝たって』の台詞の時に、後ろにいる参列者の中でカップルで来てる人達は一斉に女性が男性に詰め寄って責め始めるのね(笑)
『ちょっとあんたまさか!!!ムキーーー!』『してないって!!誤解だよ!!』みたいな会話が一斉に数組起きたのかと思うと笑ってしまいますね。

そして前回のマンマ日記では、このシーンで行われるドナの早替え(ピンク⇒白)が僅か17秒で行われる事を書きましたけど、今回上から見てて気付いた。

あれ、袖に捌けずにセットの裏で着替えてるね。
そしてその着替えのお手伝いをしてるのは、他ならぬターニャとロージィでした。

【I Have a Dream】

台詞を喋る声とは逆に、歌声は全体的に江畑ソフィーより岡本ソフィーの方が若い感じがしましたが、この曲に関しては江畑ソフィーも岡本ソフィーも本当にしっくり来なかった。
やっぱりこの曲は谷口ソフィーの澄んだ歌声で聴きたかったなぁ。

【Mamma Mia!~Dancing Queen~Waterloo】

カテコの三曲で圧倒的にテンションが上がるのはやっぱりWaterlooですねぇ。


そんなワケでマンマ突発、十二分に楽しめました~。
マンマは次回3月、リハ見付きです。
次回の四季鑑賞は、サマーナイトシティーからエメラルドシティーへ。

その前にフル・モンティがあります。

この記事にフル○ンティん(何)