
現在、毎月SOM期間中ですが、通算3度目の今回はリハーサル見学会付き。
前回の先月鑑賞時もリハ見があったんだけど、前回はマチネで美女と野獣my楽だった為参加出来ず、SOMのイベントは今回初参加でした。
イベント参加も通算12回目、何だかんだ言ってイベント遭遇率高い気がします。
15時45分受付開始なので一時間前到着を目指して劇場に向かいましたが、前に並ぶは4人。

まぁまぁかなぁ~と思いながら、劇場入りする役者さん達が目の前を普通に歩いてるのを眺めつつ時間つぶしをしていたら(15:30頃には主演の井上智恵さんも普通に目の前を通りました…笑)、あれよあれよの間に行列も伸び、列が崩れ始める。
まさかとは思ったけど、そのまさかでした…受付開始と同時に行列に並んでる人達そっちのけで後から来て空地に陣取ってた客がぐいぐい割り込み開始…何この常識の無さ…有り得ない。
と言うか、あんなに大人数の客が来てるのに、整備係も用意しない劇団側にも問題があると思うが…。
折角早くから並んでたのに、このマナー悪い客のせいで一番前の列取れず、何なんだ一体。

受付を済ませた客でごった返す中央ロビー…SOMって平日のイベントにこんなに人が集まる程人気作品だったっけ?と。

見学出来たリハーサルは、『とある方』と『とある方』の結婚式(ネタバレ防止の為に実際に会場で使われていた表現…笑)と、二幕冒頭の子役達のアドリブシーン(マックスおじさんが子供達になんとか歌わせようと悪戦苦闘してるシーン)の二場。
二幕頭で子役達が、わらわらと何かやってるのは、全て子役が自分で考えた台詞を喋ってるつもりで動いてるんだとか。
質疑応答のコーナーに登場の俳優さんは以下の通り。
小出敏英さん(アンサンブル)※司会進行
兼田怜奈さん(シスターソフィア)
新藤晃大さん(アンサンブル)
井上智恵さん(マリア)
蛭沼建徳さん(アンサンブル)
保城早耶香さん(シスターマルガレッタ)
くじ引き形式で読まれた質問は…
子供に教える時はどんな点に気を付ければいいですか?
・子供一人ひとり性格が違うので、子役担当みんなでミーティングをして、この子にはこの教え方がいいという教え方で教える(兼田)
・(元小学校の音楽教師という経験から)自分の実体験から得た物を教える(蛭沼)
・かわいい子供なんだけど、心を鬼にして一人の大人の俳優として接する…けど可愛いので遊びに走ってしまう(井上)
台本はどうやって覚えるんですか?
・台本を音読して録音したものを寝る時とか車の中とか常に聞いている(井上)
・母音法でひたすら練習して色々なシュチュエーションで演じてみる(保城)
どうやって(劇団に)入ったのか。
・クラシックヴィーカルでオーディションを受けて研修生を経て入団(兼田)
ほか…
リーズルを含む子役でやってみたいのは?
今日見て貰いたい見どころは?
と言った内容。
司会の小出さんの軽さもあって、なんだかgdgdな感じの質疑応答だったのは内緒です(笑)
開演まで1時間半程、カフェドクリエで時間潰ししてから再度劇場へ。

キャストボード。

前回からの変更は以下の通り。
マックス:神保幸由さん→勅使瓦武志さん
フランツ:青山裕次さん→諏訪友靖さん
エルザ:田野聖子さん→西田有希さん
子役については、マルタ役の池田葵ちゃんを除く全てが変更。
今回は、SOMのキャストページに載ってる各子役のトップに名前がある子役さんが勢揃いしました。
今回の子役はかなり美形揃いだった印象だけど、並んでる順と何か影響してるのかなぁ。
キャストに関しては、笠松マリア、深水大佐、石毛ロルフ、若菜リーズルなど観た事がないキャストや、秋山修道院長が裏にいただけに(しかも先週まで出演していた)、先月と殆ど変らないキャストでの鑑賞となったのは個人的には少し残念。来月はそっちのキャスト勢で観れます様に。
席は最前列センターやや下手寄り。
この日の客入りは、イベントでの混雑を見ての通り、かなり埋まってました。
初めてSOMを見た2010年12月の時は、公演末期だったとは言え当時の劇団四季最新作初演だったにも関わらず、まだ会員では無くもちろん発売開始と同時にチケ取りに掛かったワケでもないのに、3列センター上手寄りが楽々取れてしまうほど閑散としていた作品なのに。
やっぱり開幕から間もないとそれなりに入るんだろうか?
先月と大きく変わる事はなく、まず気になった点と言えば子役の開口が先月とは比べ物にならない位強く、歌は綺麗だしパフォーマンスの完成度も高いのに、台詞は幼稚園のお遊戯を見てるかの様な気分でした。
変わったキャストを中心に見ていくと…。
マックス役の勅使瓦武志さん…。
やっぱり、勅使瓦さんのマックスはしっくりくる。
神保さんもいいんだけど、やっぱり勅使瓦さんがいいなぁ。
自分の中では、完璧にマックス=勅使瓦さん、勅使瓦さん=マックスです。
だから先月の『この生命~』に勅使瓦さんが弁護士役で出ていたのがおかしくて…(笑)
それにしても、勅使瓦さんってやっぱり高嶋政伸と似てるよな~…特に『ホテル』とかに出演してた頃の。
目元と口元の造りが一緒なんだよね。
フランツ役の諏訪友靖さん…。
フランツは歌も無く、役者さんが替わってもそこまで大きくイメージは変わらないんだけど、青山さんから諏訪さんになって、フランツが随分若返った印象でした。初演の時は川地啓友さんで観てるから、フランツどんどん若返って行く…(^-^;)
エルザ役の西田有希さん…。
エルザってやっぱり俳優座からの客演枠な気がする。西田さんも田野さんも俳優座の俳優さんだし。
(でも、西田さんは俳優座の座員連名から名前が消えてたから、ひょっとしたら移籍があったのかも知れないけど)
田野さんから西田さんになって、相変わらず綺麗は綺麗だけど、少しお年を召した?(笑)
今回は客入りも良かったせいか、大佐の敬礼や子役達の一挙手一投足に客席が沸く良い空気でした。
こうして見てみると、結構笑わせるポイントが多い作品だよね。
作品についてはもう言わずと知れた名作なので今更、と言う感じだし、歌に関しても安定の井上さん&芝さん。
ただ、月初にミュージカル・ミーツ・シンフォニーで同作の楽曲をフルオーケストラによる演奏で聴いているので、より味わい深いなぁと。
特に、作品のタイトルナンバーでありながら、【エーデルワイス】【ドレミの歌】【私のお気に入り】【すべての山に登れ】など音楽の教科書級の超有名ナンバーと比べると、自分の中ではどうしてもマイナーな【サウンド・オブ・ミュージック】という曲の良さを改めて感じました。
途中から転調した辺りがかなり好きです。
前回も最前列だったけど、今回改めて最前列から見て凄いなーと思った事が一つ。
恋人同士という設定だから当たり前と言えば当たり前なんだろうけど、ロルフとリーズルの距離感が…(笑)
ロルフが最初に登場するシーン(ドレミの歌の直後)で、リーズルはロルフに飛び付き、ロルフにグルグル回されてる(上手く伝わらない…笑)んだけど、その時の二人の顔、近っ!!
鼻先から鼻先まで5cmあるかないか…演技とは言え俳優も人間…あの距離に感情を揺さぶられる事はないのだろうか…。
(・_・;)
作品全体を通して二組の愛が演じられるワケだけど(ロルフ&リーズル、とある方&とある方…笑)、愛を演じるシーンでもう一つ気付いた。
『とある方』と『とある方』…あーもう面倒臭い!(笑)
マリアと大佐の結婚式のシーンなんだけど、大佐とマリアがする誓いのキスシーン…あれちゃんとキスしてないね。
もちろん顔と顔はくっつけてるんだけど、唇と唇はモロにくっつけてない。
お互いに、唇を口の奥に引っ込めて歯と歯の間に挟んでる状態(ん~って状態)でフッと触れてる程度。
まぁ、あのシーンのキスは一瞬だし、ガッツリキスをするシーンではひょっとしたら無理かも知れないけど、軽いキスのシーンでは皆ああやってるのかもね(笑)
最前列ドセン付近で観る特権として、エーデルワイスのシーンを間近に見れると言うのが大きい気がします。
家族全員が揃って合唱をする数少ないシーンの中でも、一番結束力が強いのがエーデルワイスのシーンじゃないかなぁと個人的に思います。
泣けるのはエーデルワイスではなく、一幕の親子のわだかまりが解けるシーンだけど、エーデルワイスはとにかく間近でみたいシーンNo1です。
しかし、この曲を聴くたびにつくづく思いますねえ。
何も知らずに小学生の頃に教わって歌っていた曲に、こんな深い意味があったなんて、と。
二番に出てくる『香れ誇り高く咲き続けよ』という歌詞は、まさにあのシーンのあの家族の心境そのものだ、って事。
祖国オーストリアをナチスに統合されても、オーストリア人として誇り高く生きようとする家族そのものだ、って事。
『エーデルワイス』という曲がますます好きになるワンシーンです。
逆に最前列のマイナス要素。
個人的(毎度毎度個人的ですまん)に好きな、スイスに亡命する一家が山の頂に立ち、末娘のグレーテルを抱えた大佐が、山の向こうを指さす格好いいシーン…。
目の前に立ってるシスター集団のせいで全然見えない!!!!(爆)
せめてもっと舞台上に均等間隔に立って欲しい。中央に固まり過ぎ!
最後にがっかりする要素です(笑)
前回は一度目のカテコ終了時間が、子役が舞台に立てるリミット30秒前の20:59:30だったけど、今回はほぼ21:00ジャスト(手元の電波腕時計による)でした。
それでも、幕が下りきった時点で21:00を1分以上過ぎてませんでした。
生なだけに毎回計算通りってワケには行かないんだろうけど、あれはかなり神経使ってるんだろうなぁ。
さて、次回の四季鑑賞は3/13の『サウンド・オブ・ミュージック』です。
あれ?またSOM?(笑)
まぁ、その前に海外ミュージカル来日公演『ノートルダム・ド・パリ』があるけどね。
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