
ミュージカル俳優と交響楽団によるコラボで、フルオーケストラの演奏に乗せて有名ミュージカルナンバーが披露されるという、ミュージカルファンにはたまらないコンサートでした。
昨年、1夜限りの公演として行われた際に、チケットが瞬く間にSOLDしたと言う同公演、アンコールで行われた今年は“1夜限り”から“1日限り”(昼夜公演)になった様ですが、こちらも昼夜共に完売!
それはもう、出演者が豪華過ぎですもん。
交響楽団は読売日本交響楽団、指揮は円光寺雅彦さん。
出演俳優は、石丸幹二さん、濱田めぐみさん、笹本玲奈さん、田代万里生さん、そしてスペシャルゲストにMr.ラミン・カリムルー。
この顔合わせは、ミュージカルファンにとってはヤバいです。
プログラムも購入。

プログラムに記載されてる演奏ナンバーを見ただけで、ヤバいと口走る程(笑)
席は2階下手10列で、ステージ斜め前と言った感じでステージが近い。
客席360°の本格的なクラシックコンサートホール、やはり客層もちょっとお高い感じ(笑)
感想としては…まず、ホールの特性かフルオケの宿命か、とにかくオケの音が大きく、オケが盛り上がると歌声が聞こえなくなってしまう…オケも歌声も同時に盛り上がるとバリバリ言う…全体的にオケが主役の様なバランスだったのが残念でした。
正面の席だったらバランスも違ったのかも知れないですね。もし席の位置の都合なら、バックステージ席は本当に歌が聞こえていたのかすら怪しい…。
もしこれがコンサートホールの特性なら、別にクラシック専用ホールでなくていいので、国際フォーラムの様なコンサートと演劇両方に対応した造りのホールで観たかったなぁ…。
内容がもの凄く豪華だっただけに、その辺は残念でした。
【セットリスト】
第一部
【Eternal Love & Dream-永遠なる愛と夢-】
M1-Overture(サウンド・オブ・ミュージック)
読売日本交響楽団
まず、オープニングは、交響楽団による歌無し演奏。
ミュージカルを知らずとも一度は耳にした事ある様なナンバーが組曲として演奏されました。
演奏内容は、サウンド・オブ・ミュージック→ひとりぼっちの山羊飼い→私のお気に入り→もうすぐ17歳→ドレミのうた→エーデルワイス→すべての山に登れ。
M2-Seasons OFf Love(レント)
石丸幹二、濱田めぐみ、田代万里生、笹本玲奈
レントは観た事なく、この曲自体さほど印象には残らなかったなぁ。
M3-Mamma Mia!(マンマ・ミーア!)
濱田めぐみ、笹本玲奈、田代万里生
ここで、まさか濱田ドナを聴けるとは思わなかった♪
濱田さんの四季在団末期に、マンマを観に行く直前にキャス変で逃げられて、結局そのまま観れず仕舞だったので…。
M4-Dancing Queen(マンマ・ミーア!)
濱田めぐみ、笹本玲奈、田代万里生
歌い終わった後、袖に入っていた石丸さんが『ノリノリですねぇ~』なんて言いながら出てきましたが、濱田さんに対し『この曲、随分長い事歌ってらっしゃいますか?』という非常に中途半端な質問をしてしまい、濱田さんも苦笑い(笑)
歌ってらっしゃいますよね?と言う振りなら話はわかるんだけど…四季時代の事に関するトークは極力NGだったのだろうか…(^-^;)
M5-闇が広がる(エリザベート)
石丸幹二、田代万里生
エリザベートも未見ですが、常に東宝のHPに載ってるイメージで、気にはなってたし一度観てみたい(笑)
M6-I Dreamed A Dream(レ・ミゼラブル)
ラミン・カリムルー
いよいよラミンの登場!客席の盛り上がり半端ない(笑)映画版で聞いた印象が強いナンバー♪
M7-Last Night Of The World(ミス・サイゴン)
ラミン・カリムルー、笹本玲奈
『世界が終わる夜のように』…大好きな曲!
昨年夏の公演では、新妻聖子さん&原田優一さんペアで聴いて、珠玉の名曲だ!と思ったもんです(笑)
今回の笹本&ラミンも素晴らしかった。
笹本さん、目の前にクリスが居ると思うと泣きそう…と役の感情が入ってしまった様でした(笑)
M8-She(ノッティングヒルの恋人/映画)
石丸幹二
今回のびっくりナンバーその1。
言わずと知れた、エルビス・コステロの名曲ですが、何故か日本語!!
何故日本語!?
その日本語詞はどこから降って沸いた!?
英語で聴きたかったなー。
M9-My Heart Will Go On(タイタニック/映画)
濱田めぐみ
まさかこれも日本語じゃないだろうな…と心配しましたが、こちらは英語。
濱田さん、ソロコンでもホイットニーに挑戦してましたが、今度はセリーヌ。
しかし、元々オリジナルがサビのリプを除いて囁くように歌うナンバーなだけに、それを再現した濱田さん…もちろんオケに消されてしまいました…。
M10-A Whole New World(アラジン/映画)
石丸幹二、濱田めぐみ、田代万里生、笹本玲奈
4人で=合唱?と思いきや、パートごとにソロで歌う豪華版!しかも日本語歌詞でした。
自分にとって洋楽、そしてミュージカルナンバーへの覚醒の曲とも言える大切なナンバーです。
第二部
【Passionate Dream & Music-情熱的な夢と音楽-】
まずオープニング、石丸さんカミカミ…(笑)
読売日本交響楽団を噛んでしまい、言い直してもう一度噛む(笑)
M11-One(コーラスライン)
石丸幹二、濱田めぐみ、田代万里生、笹本玲奈
今回のびっくりナンバーその2。
日本語!しかも四季で歌われてる歌詞!
よく四季が歌詞の使用許可を出したものだと感心しました。
M12-All I Care About(シカゴ)
石丸幹二、濱田めぐみ、田代万里生、笹本玲奈
シカゴも機会があればいつか。
M13-Phantom Of The Opera Overture(オペラ座の怪人)
読売日本交響楽団
劇団四季ミュージカルオーケストラ(四季の生オケをやってる楽団)が演奏するものとは規模が違います。音色も若干違ったかな?でも、実際にシャンデリアが浮く情景が脳裏に浮かんで見えるのはきっと四季オーケストラの方なんだろうな…。
M14-Music Of The Night(オペラ座の怪人)
ラミン・カリムルー
もうこれはヤバイ!ヤバイの一言でした(手抜き)
M15-Defying Gravity(ウィキッド)
濱田めぐみ
ソロコンに続き、このナンバーを聴くのは二度目。しかし前述の音のバランスの問題で、ソロコンの時の様な迫力も感じられず、凄く勿体ない、残念な気持ちになりました。
全身鳥肌には程遠いな…本当に全身鳥肌だったソロコンの時の歌声が恋しかったです。
また、互いに背中合わせになってる濱田さんと円光寺さんが互いにチラチラと後ろの様子を見つつタイミングを計ってる様だったので、とてもやりにくそうでした。
M16-サンセット大通り(サンセット大通り)
田代万里生
元々は四季で上演予定だったらしいロイドウェバー作品ですね。なんとなーく興味を持ちつつなんとなーく過ぎてしまった作品ですが、今回公演の内容を聞いて少し興味を持ちました。
M17-On My Own(レ・ミゼラブル)
笹本玲奈
石丸さんとペアで出てきた笹本さん、お互いに何を歌うのか?と紹介するトークのキッカケを出し合う段取りだった様ですが、石丸さんにキッカケを貰い、自分が歌う曲を紹介(帝国劇場、という単語を噛んだ)して安心してしまったのか、返しのキッカケ出しが完全に抜けてしまった様で、石丸さんが次のトークに進めずに空回ってる様なジェスチャーを見せてやっと気が付いたか、大慌てで返してました(笑)
M18-時が来た(ジキルとハイド)
石丸幹二
石丸さん曰く、この歌を歌うと燃えるそうです(笑)
ジキハイでもこの曲は好き。欲を言えば笹本さんとのペアで『ありのままの』を聴きたかったけど。
舞台のジキル博士と言えば不自然なストレートのロン毛のインパクトが強く(笑)石丸さんが歌ってるのは確かにジキルの歌声なんだけどロン毛じゃない、ジキル声はすれど姿は見えず…みたいな不思議な気分でした(笑)
M19-ブロードウェイの子守歌(40nd Street)
石丸幹二、濱田めぐみ、田代万里生、笹本玲奈
最後はノリノリで。
アンコール
E1-All I Ask OF You(オペラ座の怪人)
濱田めぐみ、ラミン・カリムルー
これもヤバい!切ない!
クリスティーヌのイメージとは真逆な濱田さんの歌声も、この時は全然違和感なく、悲しげに歌い上げてました。
E2-The Best Of Time(ラ・カージュ・オ・ホール)
石丸幹二、濱田めぐみ、田代万里生、笹本玲奈
一番ラスト、これまたノリノリで手拍子でした。
やー、環境的に勿体ない部分は多々あったけど、内容はもう贅沢の一言でした。
これは来年も演目を変えて是非やって貰いたいですね!
このブログに、大空高く舞い上がるの~♪