劇団四季【美女と野獣】(8度目・my楽) | たかびの自己満観劇ブログ
昨日は劇団四季【美女と野獣】【サウンド・オブ・ミュージック】でマチソワでした。

昼間の【美女と野獣】、通算8度目の鑑賞でmy楽。
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これだけ何度も観て、もういいかなぁ…と思いつつも、観ればやっぱりイイ!と思える作品なだけあり、さすがに最後となると寂しいワケで。

今回は、ブログの読者様とご一緒してきました。と言うかチケットの嫁ぎ先になって頂きました(笑)

こちらキャストボード。

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キャストに関しては、実は前回鑑賞(昨年10月)までで、役名がある主要12役全てで現在ローテーション中の役者をコンプリートしてしまったので(別に狙ったワケではないんですが…笑)、思い残す事はないと言えばそうなんだけど、やはりキャストは気になるワケで…。

前回鑑賞からの変更。

★ビースト:飯田洋輔さん→佐野正幸さん

楽週は、やはりとも言うべきか、佐野ビーストと里咲ベルのベテラン(熟年とも言う)コンビ。今のローテの中では、やっぱりこのペアが一番確かな演技を見せるでしょう。

★ガストン:田島了祐さん→野中万寿夫さん

まさか楽週に、ハマり役がハズれると思わなかった。田島さんで来ると思ってたのに…。

★ルフウ:遊佐真一さん→布施陽由さん

こちらは主役と違い、逆にベテランから若い役者さんに。

★コッグスワース:青木朗さん→青羽剛さん

久し振りの青羽さん!青羽コッグスワース大好きです♪

★タンス夫人:菊池華奈子さん→倉斗絢子さん

気付いてみたらこの東京公演、前半は毎回必ずと言って良いほどタンスだった大和さんを追い抜いて倉斗さんのタンスを観る回数が一番多かったなぁ。

★チップ:川良美由紀さん→牧野友紀さん

なんか、牧野さんで観てる回数が圧倒的に多いのは何故だろう?

今回の席は2列センターやや下手寄り。目の前のお客の座高が異常に高くて特にセンターより上手側が見え難く、最後なのに席には恵まれなかった印象。

今回、もう8度も観てるのに、まだこれだけ思うところ、気付くところがあるのか!とびっくりする程、色々あった舞台でした。


まず坂本ベル、楽も近くなりお疲れなのか喉の調子が良くなさそうでした。
わかっただけで2ヶ所、タウンのシーンの【変わり者のベル】と、城に閉じ込められるシーンの【我が家】の二曲で音程がブレていました。
特に【我が家】の方は、ブレた瞬間に坂本さん喉を押さえてたから、本人からしても明らかに異常だったんでしょう。

11ヶ月振りに観る野中ガストン、ご存じの通り田島さんが色々な意味でハマリ過ぎの役なだけに、野中ガストンは色々違和感…。
元々の顔立ちもあってか、常にキリッと男前な田島ガストンに比べると、野中ガストンは常に眠たそうな顔に見えます(笑)

そして、ガストンが背負っている銃?矢?…銃身が白で柄が緑…やっぱり長ネギにしか見えない…(笑)

そして、ベルが読んでる本を取り上げるガストン…『どこが面白いの?絵が無いじゃん!』という台詞で、何故か野中ガストン『どこが面白いの?エーガナーイジャーン!』…どこの外国人タレントですかあなた…。

シリーガールズ…今回はなんだかクドさが足りなかった気がするなぁ…特に緑のドレスの人、語尾に可愛らしさがないと言うか…。

モリースが発明品に乗って森に迷うシーン…♪凄いぞデザイン~これさえあれば~って歌ってるシーンですが、歌詞の最後の一節が抜け落ちてしまい…♪無事に着ければいいんだが~…の部分を丸ごとすっ飛ばして次の台詞の頭を喋り出してしまった松下モリース、もちろんオケは残ってる訳で、慌ててアドリブで台詞を繋いでました。

森でベルがモリースにプレゼントしたピンクのマフラーを拾ってきて首にかけてるルフウ…狼に引き千切られてあんなボロボロになったマフラーを拾って首にかけて『格好いいだろう~♪』なんて喜んでるルフウのセンスを疑いますが…(笑)
ベルがマフラーを引いてルフウの首が絞まるタイミングで、ルフウ役の役者さんごとに特徴的で様々な面白いリアクションを見せるシーンなんですが、今回の布施ルフウ、なんだか咳き込んで終わってしまい、少しがっかり。
前に観た時は、布施ルフウは『くえっ』って声を出してた気がするんだけどなぁ…まさかリアルに咳き込んだ?

久し振りに観る青羽コッグスワース…青羽さんと言えば最近では舞台に出てるのはもちろんですが、ライオンキングの作品ページから飛べる【ライオンキング ウェブシアター】での先生役でもお馴染み。

↑『飼育室のシマウマを食べちゃった生徒がいる』とか『き…決めつけるな!(裏声)』とか『こらーシンバー!ガゼルを追うなー!』とか、数々の名台詞を残してるあの先生(笑)

それでフッと、モリースを怪訝な顔で見詰めるコッグスワースの顔を見た時、それがまんま【ライオンキング ウェブシアター】の第四話『三者面談』の開始一発目に出てくる先生の顔に見えてしまった(笑)

長橋バベット…声が低いせいか、あるいはクドさが足りないせいか、どうしても長寿バベットや小川バベットに比べると違和感がある…。

Be Our Guestのシーン…スタート直後に出てくる金の衣装のシルバー類やお皿類のダンサーさんの中で、下手大外にいる女性のアンサンブルさんがめちゃくちゃ歌が上手くてびっくりした。多分ダンサー枠の俳優さんなんだろうけど、シンガー枠も出来そうな。名前がわからないのが残念。

Be Our Guestのシーン、お皿を背中に背負ってるアンサンブルの皆さん、後ろを向くとお皿の底に、美女と野獣の特徴的なバラの絵が描かれている事に今回初めて気付きました。

今回のジェロームさん…つまりドアマットさん。バク宙が無くバク転を繰り返すだけでした。ドアマットでバク宙を難なくこなして空中姿勢が凄い綺麗なのって塩地仁さんだっけ?

そしてこのシーンのエンタメ性の高さは本当に何度見ても凄い。大抵の事を忘れて見入ってしまいます。

一幕最後『愛せぬならば』、佐野さんと言えば憂いは凄いけど迫力は…というイメージだったんだけど、今回は憂い感はもちろん迫力もかなりあった。

いやーでもさすがベテラン揃いだな、と思えたのは、やっぱりその掛け合いの絶品さ。
台詞の言い回しや間から動きに至るまで、いわゆる『笑わせ所』がことごとく当たり、本当にドッカンドッカン来てました。
え、美女と野獣ってこんなに笑い声があっていいものなの?と思う程。

通常、最大の笑わせ所である筈のポイントと言えばもちろん『ピンクだ!』だと思うんですが、佐野さんがビーストをやる場合は『ピンクだ!』は最大の笑わせ所ではなくなる気がします。

もちろん、ピンクだ!も会心の出来と言える程、大きくウケましたが、佐野さんがビーストをやる場合、二幕最初にベルに傷を手当して貰ってるシーン。

他のビースト達は、あのビーストがプライドに賭けて絶対に出さなそうな悲鳴を出す事でそのギャップで笑いを取るけど、佐野さんの場合は完全にギャグですね…あれは反則です(笑)

他にも、佐野ビーストは声使いが上手いと思う…『失礼よっ!…ですか…』とか、なんであなたはそんなに威張っているの?とベルに問われた時の『何で…って…夕食に来てほしいからだぁ!!』とか、ことごとく笑いが巻き起こってました。

どうでもいい事に気付いたんだけど、Human againのシーン。あれです、♪ああ人間、また人間、この恋のお陰で~のシーンなんですが、あのシーンのバベットのダンスが好きで、いつもじっくり観てるんだけど、フッと上手側の上の方を観たんです。

あれーーー!?何人たりとも入る事を禁じられてる筈の西の塔に、シュガーポットさんが堂々と入り込んで踊ってるー!(爆)

側近的な立場のルミエールやコッグスワースならまだしも、ただの召使いの筈のシュガーポットさん…いいのか、こんな事で…(笑)

beauty and the Beastの辺りまで行くと、もう空気が出来上がっていて、もう観てる方もただただ『やっぱりいいなぁ…』です(笑)

あの、ピアノの伴奏が入る前の♪たらららーたらららーの部分(音痴ですまん)が溜まらなく好き。

『ベル…僕は!』『なあに?』『…さぁ…行って』の部分の“間”は絶品ですね。前に中井ビーストで観た時、ここの間がイマイチでガッカリした事を思い出しました。

最後の決闘シーン、ガストンが奈落の底に落ちて、ビーストがベルに抱きかかえられながら建物に入った時に、人間と人形が入れ替わる事は知ってたんだけど、でも良く見たら擁壁の上でガストンと戦ってるビーストも、あれって替え玉(ラーメンじゃないよ?)だよね?
という事は、この間に台詞を裏で当てながら野獣メイクを落としてるのかな??

何にしても、あの空中で人形と人間が入れ替わる仕組みがどうにもわからない。

空中に浮くのは、後ろにある紫色のパイプがリフトだとして、王子様は一体どこから出てくるんだろう?

魔法は“えー、えんに”(四季流)魔法のままなのです。

最後、美女と野獣Repriseのシーン、どうしても目が行ってしまう点、と言うか好きな点が2ヶ所あります。

♪いつの世も~変わらぬわ~恋心~の部分で、モリースに向かってベルが声を出さずに口パクで『パパー!』と言ってるシーン。

♪あーーーあーーーーあーーーーーー!の部分で、コッグスワースとルミエールがお互いにGJ!GJ!とやってるシーン。

この二つが好きなんだなぁ。

だから、いつもGJ!GJ!を観る為に、ビーストとベルが手を取り合って客席奥を見詰める姿を観てないのです(笑)

客席も一時期の閑散具合からは想像つかない客入りで、カテコもかなりの回数やりましたが、最後の最後にベルの肩を抱いて上手にハケていくビーストが、上体を大きく逸らしてもう一度客席に顔を見せるなど…佐野さんの場合は茶目っ気と言うより、やっぱりギャグだな(笑)


ついに終わってしまったよ美女と野獣。

そんなガツガツ通う程ハマった作品ではないけど(良く言うよ…というツッコミは受け付けません)、でも定期的に観たい、観られなくなると寂しい作品。寂しいなー。

終演後はソワレのサウンド・オブ・ミュージックを観る為に浜松町に向かいますが、品川駅人身事故でまさかの運転見合わせ…昼間は昼間で中央線の中野駅で人がホームに転落とかで緊急停止、なんなの一体。

そんなワケでタクシーで浜松町に向かいましたとさ。

この記事に、いつの世も変わらぬホニャララ。