劇団四季【アイーダ】(10回目) | たかびの自己満観劇ブログ
29日、新名古屋ミュージカル劇場で公演中の劇団四季【アイーダ】を鑑賞してきました。
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アイーダに関してはもう言わずと知れた?自身一番好きな劇団四季作品で、観劇記ももうしつこい!と言われそうな程書いていて、鑑賞も今回で10回目。

元々鑑賞だけに関わらず、関東を出る事は多くはないんですが…。

↑殆ど無い、と書きたかったけど、観劇に限らなければ意外とそうでもない事に気付いた。

今回は年末だし、近からずも遠からずな名古屋という事で、観光を兼ねての遠征です。

名古屋観光と、この日偶然行われ鑑賞出来た『300回記念カウントダウン・オフステージトーク』の模様は別の記事に書くとして、この記事では鑑賞内容を。

会場は新名古屋ミュージカル劇場。
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もちろん初めて訪れる劇場ですが、これで12年12月現在、本州にある四季専用劇場は全て訪れました。

田邊ラダメスが千秋楽カウントダウンボードに出ていると言う事は、千秋楽まで阿久津さんは戻らず田邊さんで行くという事でしょうか?
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しかし田邊ラダメス、やっぱりビジュアル的に違和感あるよな…。
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キャストボード。

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前回鑑賞(東京公演千秋楽)からのキャストチェンジ。

アイーダ:朴慶弥さん→雅原慶さん

これは改名しただけで中の人(笑)は同じですが、名古屋公演から雅原慶という名前に改名して以降初めて観るという事で。

ラダメス:阿久津陽一郎さん→田邊真也さん

名古屋公演でデビューした噂の新ラダメス。
とにかく、将軍と言うより○○伯という方が似合いそうなビジュアルの田邊さんがラダメスって一体どうなの!?と。


ダニと共に眠り干した猿の肉なんて食べたら、体中ジンマシンが出来て真っ青な顔で嘔吐を繰り返し、軍隊を指揮するどころか真っ直ぐ立ってる事すらままならないイメージです。

アムネリス:光川愛さん→佐渡寧子さん

初めてオリジナルキャストの佐渡アムネリスを観れたのが嬉しかった。

アモナスロ:高林幸兵さん→川原洋一郎さん

久し振りのオリジナル・アモナスロです。

ネヘブカ:桜野あらさん→勝間千明さん

完全に初見の役者さん。ネヘブカと言えば神ヌビアでの存在感をどれだけ出せるかは大きなポイントですが、どうでしょう?

今回の座席はセンターブロック上手通路側最前列、アイーダでは10回目にして初最前。

劇場内は構造からカラーリングまで浜松町の秋劇場とかなり似ていて(袖幕の形状と、三階席の有無くらいしか違いがわからなかった)、あまり名古屋の劇場に居る感じがしませんでした。

んだば雑感。

【愛の物語】

ミュージアムのシーンに登場した田邊ラダメス、表のボードほど違和感は無い気がしたけど、いかんせん細い!

あと、田邊さんって顔が小さいから、丸顔で比較的肉付きが良い雅原アイーダの顔が余計にデカく見える…。

このバランスは、雅原さんにとって悲劇じゃ…。

しかし、田邊さんにしても福井さんにしても、普段は黒髪なイメージの役者さんがラダメスになると突然茶髪になるのは何故だろう?

阿久津さんは他の役の時とさほど変わらないのに。


【勝利ほほえむ】

まず、佐渡アムネの歌い出しが…。
オリジナルの筈なのにオリジナルと違う…と言うか…。

♪と~きはこだいエジプトの~と言う歌い出しの印象が強いのに、ときはこだい~~エジプトの~…と言う、メロディ無視な感じでびっくりした…。

これまで、大和さんのブツ切りが苦手だ…とか、光川さんのはもっと苦手だ…とか書いたけど、佐渡さんも変わらないじゃん…むしろこれがオリジナルで、大和さんも光川さんもオリジナルからそんなにかけ離れてなかったって事?

田邊ラダの歌声に関しては、ある程度脳内で想像出来ていて、さほど違和感ないかなーと思っていましたが、ボリュームが予想以上に小さく迫力が…。

歌い方に関しても、♪未知の土地へと~危険~お↑~か~して~…など、上げるべきポイントを下のラインで歌ってたり、想像以上に違和感があったなぁ。


【港】

酒を持って出てくるアンサンブルさんの『メレブ…メレブ!』の声が凄く強そうな声で少し違和感。

メレブは随分強そうな人を味方に付けたなぁと。


【ピラミッドを建てよう】

飯野ゾーザーは良くも悪くもいつも通り淡々とやっていて、さすがの安定感を誇って…

…いるかと思いきや、田邊ラダが阿久津ラダの様にどっしりと構えてるタイプではなく、少し台詞が前のめりになってる感じがするなぁって思っていたのだけど、飯野ゾーザーもそれに合わせて、阿久津ラダの時とは少しテンポが違った様に見えたかな。

相手によって演技のテンポが変わるのは当然なのかもだうけど、飯野ゾーザーほど良くも悪くも抜群の安定感を誇る人でもこんなに変わって見えるんだなぁと。


【お洒落は私の切り札】

佐渡アムネの喋り声、低めの声を無理に高く作ってる感が、里咲ベルの声と似通ずる部分があるなぁと。

まぁ低い声で地のまま行っちゃって王女様よりも女王様になっちゃってる大和アムネとどっちがいいかと言うと、分かれるところだと思いますが、自分的には大和さんのラメを使わなくてもキラッキラしてる笑顔のファンなので、大和さんが良いかなぁと(笑)

『そうなのよ!気が気でなかっ…!』でグイッとやられたアイーダの顔が…。

突然の事にびっくりした感じと、自分の口車に乗せられてキャラ崩壊しかかったアムネリスを見る“したり顔”とが同居していて、なんだか漫画に描いた様な顔になってて笑いそうになった…笑。

お洒落~の歌い方、佐渡さんってファルセットで歌っても歌声が細くなり過ぎない感じなので、とにかく凄い迫力だったなぁと。


【晩餐会】

ど正面に佐渡アムネ。
佐渡さん、綺麗だよねぇ…まぁ本当に若い雅原さんと並ぶと、やや歳を感じる部分も無くないけど、単体で立ってる分には全然歳を感じない。

一応、濱田さんより年上なんだよねぇ?

あ、近くで見ていて違和感を感じたのが、ファラオがラダメスと話してる間、アムネリスは物凄く不安そうな表情をしてるんだけど、ファラオが『一週間後にアムネリス王女と結婚せよ!』と言っても、アムネリスは不安顔を崩さないんだよね。

それが『イシスの神の子の命令だ』まで言うと突然キャー!ってなるワケで、そういう物なのかも知れないけど、妙に段取り臭いと言うか、アムネリスが何に対して不安顔をしていたのかがわかりにくいと言うか。


【勝利ほほえむ Reprise】

♪苦難乗り越え~勝利目指して!で杯を床に叩き付ける時、♪ざ~し~て!の部分で悔しさが溢れ出した様な表情をしていた。

阿久津さんより怒りが出ていて福井さんほど大袈裟ではない感じた。


【儚い喜び】

雅原さんも『ヌビアの話をしているの?』という台詞の前に、ラダメスの歌にハッと何かに気付いた様な表情を入れるなど、要所要所の演技が細かくなったなぁ~と言う印象がとても強いです。

雅原さんと田邊さんのハモりは意外と綺麗。

田邊ラダメスは阿久津ラダメスより夢心地から覚めるのが遅いかな。

阿久津ラダメスは『お前を連れて行く事はない!』の台詞から口調が強くなったのに対し、田邊ラダメスはどこか余裕があり笑いながら言っている感じで、本当に口調が強くなるのは『調子に乗るな!』の台詞だった。


【お洒落は私の切り札 Reprise~王女の寝室】

アムネリスの『人の寝室にまで入ってきて…』のくだりは、大和さん同様に佐渡さんもラダメスを怒鳴りつけていた。

やっぱり光川さんの『どういう事?』って可愛らしく言うのはアムネリスの心情的に違うと思うんだよなぁ…。
 

【ローブのダンス】

メレブに、一緒に来てくれと手を引かれてる時の雅原アイーダが、すっごいニコニコ顔だったのが違和感…。

もちろん、ヌビア人の収容所に行くと知った瞬間に表情が凍りつく、という部分で変化が非常にわかりやすいと言えばそうなんだけど、何もそこまでニコニコしなくても…。

歌唱部分では、♪今~今~今~いーーーまーーーーー!の、最後の部分が♪い↑~↑ま↑ーーーー!と、まるで別の曲の様なメロディになってたなぁと。


【川岸】

洗濯のシーンですが、のちにゾーザーに対し『ほー、優秀なスパイをお持ちですねえ!』なんて言ってしまうラダメス、ここでラダメスが事を起こすまでに洗濯を終える事が出来なかった侍女2人とメレブの合計3人が、ラダメスがアイーダにちょっかい出した瞬間を目撃し、見て見ぬ振りをしています。

あんなに人目に付く所で悪戯しておいて何が『優秀なスパイ』なんでしょうねぇ、ラダメスさん…。


【どうもおかしい】

田邊ラダ、雅原アイーダ、佐渡アムネの3人のハーモニーは、やや佐渡アムネが強いかなと言う感じがしたけど、田邊ラダも全然消えてなかったし、歌声の相性もいいと思います。


【迷いつつ】

♪時はついに来た~…の歌い方、どこかで聞き覚えが…。

声の使い方が渡辺ラダメスに近い…。
もう少し喉に力を掛けたら渡辺ラダメスです。

渡辺ラダメスの歌声が苦手な人は、ここで(う…)と思うかも知れない。

でも、♪ひーとーはーのハモリ、かなり綺麗!
そして、このシーンでまさかの涙腺崩壊(笑)

まさか、迷いつつで来るとは思わなかったなぁ…初めてだよ。

雅原さんと田邊さんのハモりは、完璧ではないし完全に絡み合ってるワケでもなく、所々でバラけるけど、少なくとも声同士が衝突する事は無く、聞き心地が良かったです。


【神が愛するヌビア】

随分と歌い出しが早い気がしました。
本来はBGMが完全に消えて、アイーダの表情もスーッと消え行きそうな中で歌いだす筈なのに、今回は『決して滅びはしない!』という台詞に続けてBGMも消えないうちに歌い出してしまった。

ネヘブカは、やはり存在感が…。
桜野ネヘも4ヶ月掛けてかなり存在感が出てきたので、勝間ネヘにも頑張って欲しいなぁ。


【どうしたらいい】

この三重奏は明らかに佐渡アムネの歌声が強かった。不協和音とまでは言わないけど、綺麗なハモリではなかったなあ。


【牢屋】

川原さんのアモナスロを久し振りに観たけど、こうして見てみると、東京でやっていた高林アモナスロの演技が如何に大袈裟で如何に不自然だったかが、本当に良くわかります。

また、今回は『お主、剣は使えるのか?』『わたし…?』の掛け合いは見事にオチて、いい感じの笑いを起こしました。


【ゲッパイヤー】

ちょっとシーンが飛びますが、ネヘブカがアイーダの身代わりになるシーン…。

『私がアイーダです!』

その台詞が、あまりにも凛としていてビックリした。

松本ネヘも桜野ネヘも『私が…アイーダです!』と意を決した様に踏み出す感じだったのに、勝間ネヘは口調も強く勢いもあって、本当に強い女性でした。

ネヘブカ、強い…(笑)


【星のさだめ】

全体的に静か目に歌ってたかな、という印象。

だけど2番サビの♪別れ~の時が~…で、些か不自然に感じる程、雅原さんが声を張り上げたと思ったら、田邊さんもそれに引っ張られる様に声が強くなって、ばっちりハモってた。

ひょっとして、田邊さんってリードされないとボリューム調節が上手く出来ないとか…?まさかね…。


【真実を見た】

文句なしに切ない。
このシーンは誰が好き、誰が嫌いと言うのは無く、佐渡さんでも光川さんでも大和さんでも好き。


【婚礼の儀】

ヌビア王が逃亡したと伝達され、ゾーザーが『ヌビアへの一番の近道は水路だ!』と指示を出した時に、ラダメスが声に出さずに『水路…』と口をパクパクさせてたな。
その意味が思考回路を流れるのに少し時間が掛かった様で、次の台詞の『いや、桟橋を包囲しろ!』の『いや』が、ゾーザーの指示をさえぎる様な勢いがなかったな。


【桟橋】

ゾーザーに刺されたメレブが事切れる直前、アイーダが台詞をすっ飛ばした事に気付いてしまった。

正:いいえ、そんな事ない!あなたはいつでも私を勇気付けてくれたわ!

誤:いいえ、そんな事ない!あなたは私を勇気付けてくれたわ!

別に台詞を頭から尻尾まで一字一句覚えてるワケじゃないんだけど、耳が覚えてる音と違う音が入ってくると、おや?って耳が反応しちゃうんだよね。

そこに意識が行ってしまったお陰で、次の裁判のシーンに移る時のローブのダンスのインストに気持ちが乗りそこねてしまいました…。


【裁判】

佐渡アムネ、涙は流してなかったけど目がウルウルでした。

しかし、ファラオに訴える佐渡アムネの台詞が、どれもこれも台詞尻(ですます)の“す”が強く、凄く耳についた。

聞き様に寄っては、凄くお上品な喋り方なんだけど、このシーンでは凄い違和感…。


【迷いつつ Reprise】

ハモリは、何故かここだけラダメスの方が強くてバランスが良いとは言えなかったかな…萎える程悪かったワケではないけど。

やっぱり現行のメンバーでは阿久津ラダメス×雅原アイーダ以上にバランスが良い組み合わせは無いかなぁ…。

個人的には阿久津ラダメス×井上アイーダ、阿久津ラダメス×夢子アイーダも嫌いじゃないけど。

そして♪実りのない時を~のメロディを完全にオリジナルにしちゃってるし…。


【石牢~儚い喜び Reprise】

このシーンは、阿久津ラダメスの持つ“間”に勝る物は無いという意識がどうしてもあって、福井ラダメスも田邊ラダメスも受け付けませんでした。

歌はいいんだけどね…。


【総評】

やっぱりアイーダはいいね。
本当に何度も何度も観たい、何度観てもお腹一杯にならない作品だと思います、個人的にはね。

田邊ラダは、まぁ演技面で少しラダメスと違うかなーって点はあったけど、歌はそんなに違和感なかったかな。

また東京に戻ってきたら間違いなく通います。

そんなワケで、オフステレポに続く。


おまけ、名古屋で出会ったものたち。

ななちゃん
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手羽餃子
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ひつまぶし
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大須観音商店街
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コンパル
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ディズニー展
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名古屋城
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抹茶シロノワールと抹茶シェーク。
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